一枚の特選フォト⌈海 ＆ 船⌋

航海用アストロラーベによる天体高度の測定（図絵） [マカオ海事博物館]

画像は航海用アストロラーベ（nautical astrolabe, astrolábio náutico）である。 図絵に添えられた説明書きによると、この航海用アストロラーベは、ポルトガル人によって、天文学用アストロラーベに対して修正が なされた結果生まれたものである。航海用のそれは15世紀末期から用いられた。また、航海用のそれは天体の高度を決定するのに 用いられたが、後に緯度を算出することを可能にした。 アストロラーベを垂直に保持し、指針の一方を上方彼方にある天体の方向に向け、そして測定者はもう一方の指針の下方から覗き込む。 天体を正確に視準するには、その指針の2つの突起部にあけられた穴を通して天体を視準する。天体を視認した瞬間における度数 （天体視準線と水平位置線との角度）を読み取ることで、天体高度を得ることになる。 [ポルトガル語] Astrolábio Náutico Este instrumento resultou de modificações introduzidas pelos portugueses no astrolábio astronómico, e foi utilizado a partir de finais do século XV. A sua utilização para determinar a altura dos astros permitia posteriormente calcular a latitude. [参考] ・　pelos: 前置詞「por」と定冠詞「o, os」との縮合形. ・　no: 前置詞「em」と定冠詞「o」との縮合形. [画像撮影　2015.11.21　マカオ海事博物館にて][拡大画像: x27102.jpg][拡大画像: x27103.jpg]

1 2 3 1. [拡大画像: x27104.jpg] 2. [拡大画像: x27105.jpg] 3.　ハンドログのほかに、四分儀、クロス・スタッフ、アストロラーベなどの天体高度測定具の陳列棚全景。[拡大画像: x27082.jpg]