一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
クロス・スタッフによる天体高度の測定(図絵) [マカオ海事博物館]
画像は、太陽・星などの天体の高度を測定し、おおよその緯度の計算を可能にしたクロス・スタッフ(Cross Staff)
である。中国語で「十字測天儀」という。16世紀から18世紀後半期まで用いられた。その用い方は図絵のとおりである。 長棒に対して直角に交わる短棒(下の画像 1 )を差し込みスライドさせる。 長棒を天体に向けて構える。そして短棒をスライドさせながら、その上端を天体に視準させる。 他方の下端は水平線上に位置させる。短棒の両端が天体視準線と水平線に位置した時に、長棒上に刻まれた目盛りを読む。 その度数が天体高度となる。
[ポルトガル語説明書き] Balestilha [画像撮影 2015.11.21 マカオ海事博物館にて][拡大画像: x27106.jpg][拡大画像: x27107.jpg] |
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2. クロス・スタッフで天測する航海者。 [拡大画像: x27109.jpg][拡大画像: x27110.jpg] 3. クロス・スタッフによる高度測定法。 [拡大画像: x27111.jpg] 4. ハンドログのほかに、四分儀、クロス・スタッフ、アストロラーベなどの天体高度測定具の陳列棚全景。 [拡大画像: x27082.jpg] |