一枚の特選フォト⌈海 ＆ 船⌋

浜辺ですれ違う男と女二人・沖合ですれ違う船二隻 [南米ブラジル、サントス]

南米ブラジルの大商業都市サンパウロの外港として機能するサントス港は古くからコーヒーや砂糖などの農産品積出港としてその名を 世界に知られてきた。 サントスの町はサン・ヴィセンテ島 (Ilha de São Vicente) という小島に伸長してきた。その北・東隣にはサント・アマロ島 (Ilha de Santo Amaro) がある。 アマロ島には大西洋の外洋に面した美しいビーチがあり、それを目当てにした大勢の海水浴客が毎年グアルジャー (Guarujá) 地区にやってくる。 サントス港の埠頭は、ヴィセンテ島南側に広がるサントス湾には面してはおらず、ヴィセンテ島とアマロ島との間のエストゥアーリオ ・デ・サントス (Estuário de Santos) という狭い水道沿いにある。入港する船はサントス湾を南側から北上してくる、そして 90度ほど急旋回しながらその狭い水道の入り口をめがけて走り込んでくる。 その水道沿いにはコンテナ船埠頭やその他一般船舶用埠頭が数キロほど続く。最初の正式の日本人集団移民を乗せた笠戸丸が 神戸港を出帆して、1908年にサントス港に着岸したのはこれらの埠頭のなかの14番岸壁であった。現在では海面が埋め立てられ 拡張されているので、笠戸丸が着岸した岸壁は現在の位置から少しずれている。 サントス市街地には、市営水族館（Aquário Municipal de Santos）の他に、港博物館 (Museu do Porto)、漁業博物館（Museu de Pesca）、 海洋博物館（Museu do Mar）などの海洋関連文化施設があり、博物館巡りを楽しむことができる。グアルジャーにも水族館 (Acqua Mundo) がある （辞典内関連サイト: 海洋博物館－ブラジル）。 画像はサントス湾に面するヴィセンテ島南側の浜辺風景である。サントス湾を行くコンテナ船2隻（一隻はサントス水道を出て外洋へ、 他船はサントス水道入口へめがけている）がすれ違う風景である。早朝から浜辺にてシャッターチャンスをずっと待ち続けて、 ついにその一瞬を切り撮った。 [2001.11.画像撮影／2000.4-2003.3のパラグアイ赴任時／2015.9.1記][拡大画像: x26976.jpg]

1 2 1．　サン・ヴィセンテ島のサントス市街地南側に長くのびる浜辺にて、市民らが思い思いに散歩を楽しんでいる。　 [拡大画像: x26977.jpg] 2．　サントス水道入り口付近をサントス港へと航行するコンテナ船。　[拡大画像: x26978.jpg]