海洋総合辞典 Comprehensive Ocean Dictionary, 特選フォト・ギャラリーPhoto Gallery, 青函連絡船Seikan Renraku-Sen, Aomori-Hakodate Railway Ferry, 青森Aomori

一枚の特選フォト「海 & 船」


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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青函連絡船「八甲田丸」の銅鑼が鳴る!








大阪から一昼夜日本海沿いに走り続けた寝台特急列車。翌日深夜、ようやく終着駅の青森駅に到着。
車内を押して押されながらホームに降り立つ。リュックを背負い、荷物を両脇に抱え込む。
北海道に渡る旅人達、一目散に青函連絡船をめがけてホームを小走りに急ぐ。
狭くて急な階段を駆け上がり、薄暗い陸橋をとにかく急ぐ。
けつまずいて倒れるものなら、それこそ将棋倒しになって大怪我疑いなし。
倒れたら、旅人は屍を踏むがごとく我を踏みつけ、そして踏み越えて行くであろう。

ようやく連絡船の甲板通路が見える。だが船の全体像は見えない。
ギャングウェイを渡り切ると大きく肩で息をつく。
次の瞬間、ふたたび気を取り戻して船内に入る。
入るやいなや、係員の誘導を横目で見ながら階段を下りる。
さらに降りて、船底とはいわないが、海面がすぐそばに見える2等客室に飛び込む。
荷物を並べて体を横にできそうな空間を確保する。
まさに陣取り合戦である。
あさましくはあろうが、皆がそうしているのを見て取って何の疑いもなく陣取り合う。
たかだか3−4時間の津軽海峡横断航程というのに。
陣取り合戦が落ち着いた頃、出帆を知らせる銅鑼の音がけたたましく響き渡る。
次に号笛が聞こえる。
そうだ、甲板にでて青森の夜景を拝もう、と思い立って甲板に出る。
出た頃には、船は斜めになりながら岸壁をとうに離れている。
何時間かすれば、函館だ。だが札幌まではまだまだ遠い。
連絡船埠頭での喧騒、さらに北へ急ぐ人々、銅鑼の音、うねる航跡、暗い海に広がっては消えて行く白い波、 真っ暗闇の津軽海峡、、、、
青函連絡船、ありがとう。
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辞典内関連サイト: 青函連絡船 メモリアル・シップ 八甲田丸


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