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一枚の特選フォト「海 & 船」

One Selected Photo "Oceans & Ships"

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    「渚の博物館」(館山市立博物館分館)を総覧する
    Nagisa Museum (Tateyama municipal museum's branch)


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    1. 「渚の博物館」入り口正面全景。
    2. 万祝(まいわい)の展示。1800年代初め頃に房総半島太平洋沿岸地方で着用が始まり、定着したとされる。

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    3. 揚繰り網(あぐりあみ)。大分類的には巻き網の範疇に入る。魚群を網で囲い込み狭く絞り込むことで漁獲する。
    4. アサリデンマという小舟。腰巻籠にアサリを採取し、その後この小舟に積んで岸まで運んだ。

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    5. 南房総市白浜町白浜にあった漁師の住居(一部)を移設したもの。
    6. 館内にはいろいろな漁具や魚加工用具が展示される。イワシを煮た後に油分を搾り〆粕(しめかす)に加工するための昭和20年代の用具 (画像右側)。「シメキリン」と呼ばれる。



    館内にて展示される主な陳列品は以下の通りである。

      ・ クスノキの大木を刳り抜いた、約2,000年前の弥生時代のものと推定される丸木舟。
      ・ 猪牙舟(きょきぶね)模型。チョキ舟は、九十九里沿岸で主に釣り船に使用された舟; 軽快で船脚が速いのが特徴。櫓による手漕ぎ和船。
      ・ キャシャギデンマ: 東京湾内での見突き漁で用いられた船。

      ・ マカジキ釣りの擬餌(ツノ)の材料、あばり(網を編む時に用いられたが、機械編みが普及すると網の修繕に使用されるようになった)、 あばり入れ、ヘラ(網目の大きさを決めるための用具)、イナダ・ワラサ・ヒラマサの曳釣り用の擬餌針など。
      ・ 南房総市白浜町白浜にあった実際の漁師の住まいが移築され展示される。
      ・ ドビンカゴ(揚繰網漁で獲れたイワシを入れて生かしておくための籠)、箱メガネ(見突き漁で海底を見るために用いられた)。見突き漁 フンドンビシ(箱メガネで海底を覗きながら船上から落下させてヒラメなどを突き獲る)。

      ・ いろいろな漁具漁法の模型: 落とし網(大型定置網の一種)、手繰網(てぐりあみ/曳き網の一種)、改良揚繰り網(イワシ漁 に用いられた旋網・まきあみ)、揚繰り網は、巾着網ともいわれる。大分類的には巻き網に区分される)、鯛かつら網=敷網(かつら網)と 特殊な曳縄(かつら縄)を組み合わせて、曳縄で魚を脅かして捕る漁法。大地曳網漁(江戸時代から昭和時代にかけて、九十九里 地方を中心に行われた)。

      ・ イワシの〆粕を加工する道具: 例えば、シメキリン(イワシを煮た後に油分を搾り〆粕(しめかす)を加工する)、ホシカマス (イワシの量を量る枡)、サライ(砂浜に干したイワシを広げたり返したりする道具)。
      ・ タコツボのいろいろ、バイガイを獲るベエカゴ。陥穽漁(かんせいりょう/魚介類の習性を利用して捕獲具に誘い込んで捕る漁法;  タコツボなど)

      ・ 万祝(まいわい)(鶴亀、イワシ大漁)とその製作工程の紹介(万祝はイワシの豊漁を契機に江戸時代後期に房総半島で発生したと 言われる)。
      ・ 大漁絵馬: 地曳網の網主たちがイワシの大量のたびに、氏神様や日頃から信仰している神社に奉納した絵馬のこと。

      その他、「さかなクンギャラリー」と称する特別企画展が開催されている。また、屋外には焼玉エンジンが展示される。

    画像データ: 2021.10.28/「渚の博物館・Nagisa Museum」にて; 同館は「渚の駅・たてやま」に併設される/千葉・房総、館山市]

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