5人の娘が海水浴を楽しんでいる。ほとんどが普段着のままのようだ。だいたい水着は高額である。
都会に住む一般人はともかく、遠く田舎に住む子供たちにとっては気取ることも、着飾ることもなく、普段着で
海で戯れる。お互いの目と目が合うと、少しの気恥ずかしさの中に普段のままの微笑がある。実は真ん中の
こんもりとした砂の中に一人の少年がすっぽりと埋もれている。
首都マナグアからチナンデガ県(Departamento de Chinandega)の零細漁村ポトシまでは陸路(車)で4時間程度の行程
である。幹線道路(パンアメリカンハイウェイ)で地方都市レオン、チナンデガを経て、さらに支線の土道をドライブする。
チナンデガの少し先のエル・コンゴ(El Congo)までは完全舗装道路であるが、それからポトシまでの3、40kmは
土道のガタガタ道で時間がかかる。
フォンセカ湾(Golfo de Fonseca)は湾の入り口が狭く奥行きが深い湾である。北側からエルサルバドル、ホンジュラス、
ニカラグアの3か国間で、「海の国境線」をもって湾内の海を分け合う。
ポトシは全くの小漁村で村人の多くは沿岸零細漁業(pesca artesanal)で生計をたてている。
村人の家は椰子の葉で屋根を葺いていて、それも壁のない家が多い。このチナンデガ県は太陽の照りが肌を刺すほどに
強烈であることで知られ、そんな炎暑の気候風土に合った様式なのであろう。
[2009元旦][拡大画像: x21167.jpg]
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1. 4人の少女と一人の少年。 [拡大画像: x21197.jpg]
2. 二人の子供が丸太で戯れる。 [拡大画像: x21198.jpg]
3. 二人の少年が苦労して丸太を海へ運び込む。背後には難破船の肋骨が波に洗われている。 [拡大画像: x21199.jpg]
4. ポトシの村から海辺へ通じるメイン・エントランス風景。 [拡大画像: x21200.jpg]
辞典内関連サイト
・ 世界の海洋博物館-中米・ニカラグア
・ ニカラグアの海のある風景 [2] [2007-2009]
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