一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
海辺風景 (3)/ランチャ (船外機ボート)
中米ニカラグアの太平洋岸での海辺風景。その視界に入るのは「ブルースカイ、ブルーオーシャン、そして
ブルーボート」。砂浜に青く塗られた「ランチャ」(lancha)が並ぶ。 スペイン語でランチャとは、「小型船、小舟、小艇、ボート」などの意味である。 ニカラグアでは浜をベースに日帰り漁をするのはたいていが貧しい零細漁民である。 船外機は70-80万円 (換算レートを1米ドル100円として、7000-8000米ドル) もする。 ボート・船外機を自己所有する漁民はほんのわずかである。 ニカラグアのような一人当りの国民年間所得が1000米ドル(2009年)そこそこの貧しい発展途上国では、それらを自己所有 することは夢物語であろう。
一般的には、仲買業者がボート・船外機・漁網を所有している。漁民は仲買業者からそれらを借り受け、しかも燃料費、
餌代すらも業者に融通してもらって沖に出る。 |