一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
タイ・バンコクのチャオプラヤ川水辺紀行
ロングボート&水上散策/①原色的彩りの艇
タイの首都バンコク。何時の時代からか、「東洋のベニス」と謳われてきた。 市内を流れる大河チャオプラヤ川 (Chao Phraya River)。その全長は370kmほどといわれ、それほど長く延びる河ではない。 だが、タイの国民生活、経済・産業、文化の発展を支える「背骨」であり続けて来た。 その流域には広大かつ肥沃な水田地帯が広がる。古来よりタイの農業発展をも支え続けて来たことは間違いない。 また、市内ではチャオプラヤ川を大動脈にして数多くの運河が縦横にのび、水運・水上交通の発展を促して来た。 だが、現在ではその運河も大分埋め立てられたようで、埋め立て道路は陸運の発展を支える社会的基盤へと変遷して来た。
チャオプラヤ川にはいろいろな船が行き交う。通勤客などを乗せて頻繁に両岸を往来する「渡し船」があちこちにある。
また、「チャオプラヤ・エクスプレス・ボート(Chao Phraya Express Boat)」
と呼ばれる水上バスが川の上流と下流の一定区間を行き来する。
北方の古都アユタヤ方面に向かうクルージング船、いくつもの大型バージを連結したはしけ(艀)が小型の引き船に曳航されて行く。
観光客を乗せて、川沿いに点々と立ち並ぶ王宮、ワット・プラケオ(エメラルド寺院)、ワット・ポー(涅槃寺)、ワット・
アルン(暁の寺)などを巡行する貸切のロングボート (long boat, long-tailed boat)、流しの水上タクシーなどが行き交う。
その行き交う船と人の、異国情緒たっぷりの水辺風景がチャオプラヤ川にある。
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