一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
タイ・バンコクのチャオプラヤ川水辺紀行
ロングボート&水上散策/⑥船溜まり (2)
バンコク市内を貫流するチャオプラヤ川本流を上流へ遡り、ワット・アルン(暁の寺)、ワット・ポー(涅槃仏寺)、
王宮などを過ぎると、まもなく長大な「プラ・ピン・クラオ橋」に行き着く。橋のたもとの発着場「プラ・ピン・クラオ桟橋」
で降りる。橋の東側のたもとには国立美術館、国立劇場、国立博物館、タマサート大学などが立ち並ぶ。 その橋の下はロングボートの溜り場になっている。橋下は常時日陰なので、船頭もボートも炎暑を避ける ことができる。いわば都会における快適な「避暑地」みたいなものであろう。 どのボートもその船首端には「船首像」(フィギュアヘッド)ならぬ「花飾り」でドレス・アップしている。その飾りはタイらしく 熱帯ランでの創作である。形は少しずつ異なり、ランの花もいろいろである。彩り豊かな「フィギュアヘッド」を眺めるのも 水上散歩の楽しみの一つである。チャオプラヤ川の水の色はいつカフェ・オレかチョコレート色だから、 ランの鮮やかな原色は大いに心を華やかにしてくれる。
ツーリストを華やかに歓迎してくれる船首花飾り、それにはボートの水上交通安全の強い願いが込められているに違いない。
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