一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
石刻アート/台座に刻まれた海の生物たち [韓国・釜山・チャガルチ市場]
韓国・釜山で魚といえば「チャガルチ市場」。市場とその周辺の散策は見逃せない。そこには東京・築地の場外市場のような
活気溢れる情景がある。
表通りといわず、裏通りにも活・鮮魚介類、干物類を売るたくさんの店が市場界隈に軒を並べる。露天商も歩道などを占拠して鮮魚を売る。
勤め帰りのOL、一般客、観光客が入り乱れて魚介を買い求める。行きかう人々のぶつかり合いとその熱気は、日が落ちる
夕暮れ時から一段と高まる。 6,7階建ての近代的なビルの中に「チャガルチ市場」がある。築地の場内仲卸売市場内の店のように、どの店でも生け簀にいれられた 雑多な活魚・活貝を次々とさばいている。2階には乾物店のほかに、お座敷スタイルのレストランが軒を並べる。 レストランでは、1 階で買い求めた鮮魚をさばいてもらって食することもできる。 そのお座敷では、波止場に停泊する船の明かりや釜山の街明かりを眺めながら、新鮮な刺し身や海鮮鍋に舌鼓をうつ。 異国でありながら何の違和感もなく、隣国・釜山の「港と魚の香り」に満ちた別世界に身を浸す。
釜山・地下鉄1号線「南浦洞」駅から地上へ。狭い路地を通り抜けて「チャガルチ市場」方向へとぶらぶらと散策する。 奇妙な塔屋を見かけた。灯台にしては余りに低いし小さい。見上げながらぐるりぐるりと回る。少し離れてまた見上げる。 宗教的な祭壇のようだが、よく分からない。 かつては光波標識としてそれなりに使われていたのであろうか。 見上げるのに疲れてふと下に目を落とす。腰掛用の石が台座がいくつか置かれている。側面にはいろいろな海の生き物、 カメ、エビ、ヤドカリなどが彫り込まれているではないか。ストーン・アート、その石の彫り方もいい加減ではない。 深くきちんと彫り込んである、それが気に入った。
「チャガルチ市場」へはまっすぐ百メートルほどの距離で、すぐ目の前だ。通り沿いにはその他いくつかのアートが展示されている。
アートとして鑑賞に堪えそうなものから、市場への来場を歓迎するユーモラスなマスコットまでいろいろである。
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1 2 3 1. ロッテデパートからチャガルチ市場へ通じる海岸沿いの、海産物店が軒を連ねる通りを市場目指して 歩く。「灯台」はその通り沿いで出会った。 [拡大画像: x24115.jpg] 2. ヤドカリの石刻アート。 [拡大画像: x24197.jpg] 3. エビの石刻アート。 [拡大画像: x24198.jpg]
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