一枚の特選フォト「海 & 船」


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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潮の満ち干を利用してエビを捕獲する、自らは動かないエビ・トロール漁船(1)/引き潮時の船景

韓国・南西部の全羅南道にある漁港町・木浦(Mokpo・モッポ)。そこに文化財庁所属の有名な国立海洋文化財研究所(National Research Institute of Maritime Cultural Heritage)がある。研究所には国立海洋博物館(National Maritime Museum)が併設されている。 画像は、同博物館のすぐそばの岸壁に係留・展示されているエビ・トロール漁船である。韓国語で「Meong-teong-gu-ri-bae」という名前で呼ばれ、 韓国西海岸でエビ漁に使われていた。「Meong-teong-gu-ri-bae」とは「fool boat」(バカな船)という意味である。何故か? 

エンジンを装備し、いかにも自航可能な漁船のように見受けられるが、自身では動くことができないから、という。だが、ある意味では 「賢い船」ではないだろうか。 強い流れのある海域にて、その巨大な木製錨を着底させ、その「船形木箱の漁船」は海水の流れに抗して留めおかれる。そして、 両舷から張り出した長いブーム(桁)に取り付けられたトロール網の中へ、エビが海水の流れとともに自然と入り込んで来るのを待つだけ。 燃油も、乗組員も不要の「賢い船」ではないかと思えるのだが、、、、。

[2011.09.27 木浦・国立海洋博物館(National Maritime Museum)にて][拡大画像: x24355.jpg]

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1[拡大画像: x24412.jpg][拡大画像: x24411.jpg: 説明書き]>2[拡大画像: x24413.jpg]>3[拡大画像: x24414.jpg]
両舷から延びる長いブームに大きな漁網が取り付けられ、まるで翼のように広げる「船形木箱の漁船」。

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巨大な錨の高さなどを調節するための横胴型木製キャプスタン(巻き揚げ装置)。
4[拡大画像: x24415.jpg]>5[拡大画像: x24416.jpg]

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[雑記帳] 国立海洋文化財研究所&国立海洋博物館について
全羅南道の光州から南西方向へ70kmほどの距離にある木浦。研究所には国立海洋博物館(National Maritime Museum)が併設されている。

研究所の主な活動は、水中文化遺産の発掘・保存・展示・教育である。過去の古い沈没船、伝統的な韓船の復原、海洋 文化遺産の収集・保存、海洋交流史や民族学的研究とともに、海に隠された文化遺産の再発見よって韓国の海洋の歴史・文化を再評価するなどの 研究活動を行っている。

    ○ 第1展示室: 高麗時代の青磁宝船である「莞島船」が引き揚げられ、その部材や高麗青磁、航海用具、船上生活品などが展示される。 高麗青磁の大部分は康津、扶安、海南などで生産されたもので、海路を通じて地方と開京に運送する際に沈没したものである。
    ○ 第2展示室: 中国の商業貿易交易船の「新安船」は、1323年に中国から日本への航海途中新安沖で難破したものである。 船には中国の多様な工芸品、高麗の青磁、日本の陶器、東南アジアの香辛料、薬剤など積載されていた。沈船の船底・船側の部材も展示されている。
    ○ 第3展示室: 各種の伝統的な沿岸漁具、豊漁祭りなどの漁村民族学的な資料、1814年著の海洋水産生物辞典などが展示される。
    ○ 第4展示室: 先史時代から近代までの韓国の船舶史を紹介する。古代船形土器、高麗から朝鮮時代、近代にいたるまでの韓国の伝統船の模型 などが展示されている。


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