海洋総合辞典 Comprehensive Ocean Dictionary, 特選フォト・ギャラリーPhoto Gallery, 大阪海洋博物館「なにわの海の時空館」Osaka Maritime Museum, Osaka

一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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巨大ドーム型の海上楼 「なにわの海の時空館」

  大阪海洋博物館 「なにわの海の時空館」は、総ガラス張りの巨大な半球型の海洋構造物(展示棟)である。茜雲が流れる大空を背景に、 巨大な海上楼がぽっかりと浮かぶ。画像は、そのドーム型展示棟への入場口が設けられたエントランス棟(陸地側に建つ)から眺めたものである。 ドームへはエントランス棟からエレベーターで地下へ降り、約60mの海中道を歩いて行く。

  メインの展示物は、実物大に復元された江戸時代の木造和船であり、そして菱垣廻船(ひがきかいせん)でもある「浪華丸(なにわまる)」(全長約30m、幅約7.5m、 帆柱約27.5m)である。その他、世界の海の交流史や船の発展史、航海道具、江戸時代の「天下の台所・大坂」の港や舟運の発展史などが 展示されている。

  総工費176億円で建設され、2000年(平成12)に開館したこの「海の時空館」は2013年3月末で廃止されるという。当初想定されていた 入館者数が近年では大幅に減り、市は財政的圧迫に耐えられない状況のために、施設再利用の民間引き受け人につき公募検討中という。 和船「浪華丸」は解体か、保存か、現在それが重要課題となっている。「海洋立国」を自認する日本ではあるが、海洋博物館の灯がまた一つ消え、 海に関する知財、海洋文化・歴史・技術に触れる場所と機会が少なくなるというのは何とも寂しい限りである。

  全展示品を「タイムカプセル」に収蔵して未来の「海の子」らに残せれば何も言うことはないのだが、、、。それは無理なので、 せめて画像に残しておければという思いから、いろいろな画像を切り撮り、出来る限りホームページにアップしていきたい。 いつの日か「海の時空館」が蘇る時が来るまで、「海の子」らにバーチャル上での見学の機会を提供することができればと願う。

2003年における「海の時空間」見学記。 2012年10月における見学記 (今後掲載予定)。
[2012.10.12 大阪海洋博物館にて][拡大画像: x24826.jpg]



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1. 「海の時空館」は、総ガラス張りで、半球型の巨大な構造物(展示棟)であり、海上に浮かんでいるように見える。  [拡大画像: x24827.jpg]
2. 実物大に復元され、ドーム型展示棟内の中央部に据えられた、江戸時代の木造和船・菱垣廻船の「浪華丸」。 [拡大画像: x24828.jpg]


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