一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
海のシルクロード博物館 (貿易陶磁博物館) 展示の
「バウ (Bau)」ボートの模型 [ベトナム・ホイアン]
ベトナム中部の古い町ホイアン。その旧市街の歴史的な地区は、500軒以上の伝統的な古い町家が連なる。1999年にはユネスコの
世界文化遺産に登録された。 2~15世紀まで、チャンパ王国が中部ベトナム一帯を支配した。王国は北方の大越国との抗争によって徐々に衰退して行き、 1471年に滅亡したとされる。その後、16世紀に広南阮がホイアンに拠点をつくり、対外貿易に力を注いだ。 その結果、ホイアンは国際的な交易港としてさらに発展を遂げた。 日本では、1604年に徳川幕府によって朱印船制度が確立され、1600年代初めには日本から朱印船が多く寄港し、17世紀には 日本人街が栄え、その最盛期を迎えていた。 1617年にはホイアンの日本人街には数百人が居住したとされる。だが、日本人街は、徳川幕府の鎖国政策の断行 (1635年) によって 徐々に衰退し、その後中国人街が繁栄するようになった。現在の木造家屋が何百戸と残る旧市街の街並みは、1700年代後半から 中国人によって建設されたもので、18世紀後半から生き続けるものである。 そのホイアンの歴史地区の目抜き通りであるチャンフー通りに面してその「海のシルクロード博物館 (貿易陶磁博物館)」が建つ。 主に、ホイアン周辺で発掘された16~17世紀の日本、中国、ベトナムなどの陶磁器が展示されている。また、 ホイアンのすぐそばをトゥーボン川が流れるが、その河口の地先に位置するクー・ラウ・チャム島沖の沈船から引き揚げられた 陶器類も展示されている。
画像は博物館玄関ホールに展示される「バウ」というボートの模型である。
Used by Vietnamese Southern in Vietnam in the former centuries as a means of trading transportation. Made by artisan HUYNH RI and a group of KIM BONG capenters. 過去何世紀もの間、南ベトナム人によって交易輸送の手段として使用された。 芸術家 Huynh Ri、および大工 Kim Bong らのグループによって製作された。
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