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漁具漁法に敷網というのがある。画像のそれは、ベトナムの中部の町ホイアンで見かけた敷網の一種である。敷網の範疇に入るもの
としては、例えば四ツ手網、浮敷網、底敷網、棒受網、八ツ手網、四艘張網(four-boat lifet net)などがある。
敷網 (敷き網) 漁業は、すくい網から発達したもので、たも網が大型化したものといえよう。
敷網は、一枚のふろしき状の網に、その四隅に綱をつけて操作する。その形は方形のものが多いが、長方形や円形のものもある。
魚が来遊するような場所にこの網を設置し、魚がこの網の上に泳いできた時すくい上げて獲る。
魚を多く網内に追い込んだり、誘い入れたりするために、集魚灯で照らしたり、まき餌をしたりする方法がとられる。
出来るだけ多くの魚が蝟集するようさまざまな工夫がこの漁法を通じて考案されて来た。
画像の網の構造としては、ふろしきのような方形の網をひろげ、その四隅を水底に刺した竹棒に結びつけられている。個人的に、
四棒張網、あるいは四柱張網と名付けてみた。操作としては、下の画像 1から想像されるように、岸に設置した轆轤 (ろくろ/巻き上げ装置)
を回して、手前の2本のロープを緩め、4本の竹棒を同時に徐々に横倒しにさせて、網を水中に沈めて行き、静置させるのであろう。
魚を獲るには逆の操作を行ない魚をすくい獲る。四ツ手網に似ているようだが、構造・操作ともやはり異なるようだ。
[2013.2.22-23 ベトナム・ホイアンにて][拡大画像: x24996.jpg]
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1. 画像右に巻き上げ装置が見える。 [拡大画像: x25011.jpg]
2. 川べりに沿って居並ぶ、ホイアンの古い伝統的な町屋。中央左寄りに、屋根で覆われた「来遠橋」 (日本橋) が見える。
その橋の左右一帯に旧市街地の歴史地区 (ユネスコの世界文化遺産に登録される) が広がる。 [拡大画像: x25012.jpg]
辞典内関連サイト
・ 世界の海洋博物館
・ ベトナムの海洋博物館
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