横浜の国際旅客船ターミナルのある大桟橋 (おおさんばし) 周辺は横浜港の発祥の地である。
* 1859年 (安政6年) の開港時には、2本の波止場が造られた。
* 1894年 (明治27年) に、英国人技師H.S.パーマー (1838~1893年) の計画による鉄製の大桟橋が完成。
* さらに、日清戦争 (1894年~1895年) 以後も、貿易拡大や船舶大型化に合わせて拡張工事がなされ、その拡張工事が1917年 (大正6年) に
完了した。
[2012.3.03 横浜・大桟橋にて]
1. 大桟橋入り口の山下臨港線プロムナード高架下に描かれた1900年代初頭の大桟橋風景。
[拡大画像: x25050.jpg][拡大画像: x25051.jpg][拡大画像: x25052.jpg]
2. 同上(全景画)。 [拡大画像: x25049.jpg]
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1. 現在の大桟橋周辺地図。最上部の赤丸印は神奈川県庁舎、③「象の鼻」、④大桟橋。 [拡大画像: x25059.jpg]
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2. 「横浜港全景 1917年 (大正6年)」(「横浜税関新設備報告書」(横浜マリタイムミュジアム所蔵)。 [拡大画像: x25058.jpg]
3. 税関庁舎の高塔 (クィーン塔) から見た旧大桟橋: 1935~1940年 (昭和10~15年) 頃。横浜マリタイムミュージアム所蔵。
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4. 旧大桟橋の全景:1900~1910年 (明治33~大正元年 )頃。1894年 (明治27年) に鉄製の桟橋が完成。中央の赤レンガの館から左方向に伸びた
石積みの突堤は、現在も残る「象の鼻」(規模: 長さ457.2m、幅19.1m、水深△7.9m)で、突堤手前の水面は艀などの舟溜りとなっている。
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5. 旧大桟橋の賑わい: 1900~1910年 (明治33~大正元年) 頃。大桟橋に客船が着き、乗降客で賑わっている。桟橋上には港の荷役作業用の
軌道が写る)。 [拡大画像: x25055.jpg]
* 画像2~4: 大桟橋の国際客船ターミナル内での展示パネルより。
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6. 明治27~平成7年までの101年間旧大桟橋を支えていた螺旋杭(らせんぐい)の展示。
桟橋を支えるために下端に螺旋状の円盤が付いた杭で、その形状を利用し人力で海底にネジ込められたもの。
展示の杭は、関東大震災 (大正12年9月1日。大桟橋ではその桟橋の大部分が折れて沈んだ) の復旧工事 (大正13~14年) において
施工されたものである。長さ21m、円盤直径1.8m、重量約6t。なお、山下公園は大震災のがれきを埋めて造成された。
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7. 旧大桟橋の構造断面図。 [拡大画像: x25054.jpg]
* 画像6~7: 大桟橋での展示より。
辞典内関連サイト
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