一枚の特選フォト「海 & 船」


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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英国カントリーサイドの運河をゆくナローボート [バーミンガム近郊辺り]

州大陸では古くから大小河川を繋ぎ合わせた大運河網なるものが発達してきた。現在でも運河による水運は内陸輸送において一定の重要な 位置を占めている。 他方、英国でも、特に18世紀の産業革命時代に、そのエネルギー源であった石炭を炭田地帯から産業都市へ輸送するために、運河網が大いに整備されて来た。 それと同時平行にして、輸送手段の石炭運搬船も大いに普及し、運河を行き来するようになった。だが、運搬船は運河の幅員に物理的な制約を受けざるをえなかった。 船体幅が2mほどにして、 全長が25mほどもあるような独特の細長い船型が普及した。現在では、その船型を保つ「ナローボート」は主に娯楽用として用いられている。 英国を旅すると、大都会の市街地をはじめ、のどかな田園地帯でも、河川や運河を行くナローボートをよく見かける。

像は、リバプールからロンドンに向かう列車からの車窓風景である。列車は緩やかな起伏が続く田園地帯をハイスピードで走り行く。 途中の大都市バーミンガム辺りであろうか、時に鉄路は運河と平行して走り、ナローボートが列をなして行くのを間近に見る。 だが、運河ルートの多くは鉄路から遠く離れているらしく、遥か彼方の起伏緩やかな丘陵地帯のどの辺りを通っているのか、さっぱり見当もつかないことが 多い。 運河はもうどこか見当もつかない方角へと流れているらしいと、その行方を追いかけるのを諦める。そして、車窓から目を離して、また新聞を読み始める。 突然また運河が現われたかと思うと、高速で過ぎ去って行く。その繰り返しであった。

しくのどかで牧歌的な田園風景を背景に運河を通航するナローボートの姿を是非とも切り撮りたいとの強い想いがあった。 高速で流れゆく景色を一瞬だけでも静止させるべく、何度も何度も首を左右に振りながらシャッターチャンスの到来を待った。 もう半時間以上もチャレンジしたような気がする。幸運にも、努力の甲斐あって、2度ばかり眼前を過ぎ去る ボートを確実に切り撮ることができた。その途端に、目と首がかなり疲れてガタがきているのに気付いた。 [by KN]




[2013.06.02 列車の旅/リバープールからバーミンガム経由、ロンドンへ向かう][拡大画像: x25423.jpg][拡大画像: x25424.jpg]

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1. バーミンガム近郊辺りだろうか、牧歌的な菜の花畑の田園風景。 [拡大画像: x25425.jpg]
2. 運河は時に鉄路と平行して走り、すぐそばまで接近する。そして、車窓からでも、自然の田園風景の中に溶け込むナローボートを間近に見ることができた。  [拡大画像: x25426.jpg]


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