一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
ティー・クリッパー⌈カティ・サーク号⌋(1994年) [英国グリニッジ]
画像]は英国グリニッジのテムズ川沿いに公開展示されている⌈カティ・サーク号⌋ (Cutty Sark) である。1994年10月30日、
川船でテムズ川を下り、ロンドン・タワーをくぐり、バットラー・ウォーフ (Butlers Wharf) 前に係留されていた、英国人フランシス・
ドレーク船長の世界周航 (1577-80年) を成し遂げた船⌈ゴールデン・ハインド号⌋ (Golden Hinde) (復元船) の傍を通り、
グリニッジへ向かう。画像はそのグリニッジで切り撮ったものである。
(大規模補修途上の2007年に不幸にも火災に遭ってかなり焼失した。画像はその13年前の映像である)。
全長86m、全幅11m、総トン数936トンのいわゆるクリッパー型快速帆船。 ⌈カティ・サーク号⌋の名前について。スコットランド語で⌈Cutty⌋は⌈短い⌋を、⌈Sark⌋は 女性の⌈シュミーズ⌋を意味する。かくして、カティ・サーク号は、 「短いシュミーズ」、即ち「カティ・サーク」を身にまとった魔女をその船首飾りにもつ。それも、⌈男を乗せて自分から逃げ去って行く 馬の尾の毛をその手に握りしめる魔女⌋なのである (下の画像1を参照)。 [1994年10月30日撮影、出火前のカティサーク号][拡大画像: x25477.jpg][拡大画像: x25476.jpg]
カティサーク号の略史
* 1869年11月22日、⌈カティサーク号⌋が、ダンバートン (Dumbarton) の Scott & Linton 社の造船所で進水する。
船主はジョン・ウィリス (John Willis) である。 * 1878年、同号は最後の紅茶輸送航海をもって引退する。その後5年間はさまざまなルートで各種カーゴの輸送に従事する。
* 1883年以降、英国~オーストラリア間の羊毛輸送に従事する。 * 1895年、ウィルスは同号をポルトガルに売却する。以後27年間、ポルトガルと南米や東アフリカとの間の輸送に従事する。ポルトガルでは ⌈フェレイラ⌋ (Ferreira) と改名された。 * 1916年、Ferreiraは、南アフリカへの輸送航海中にマストを破損し、補修されないまま3本マストから2本マストの帆船へと改装される。 * 1922年、英国人船長ウィルフレッド・ドウマン (Wilfred Dowman) が購入し、⌈カティ・サーク号⌋と元に改名される。 彼はまた3本マストに補修し直した。彼の死後、未亡人は、1936年テムズ大学に寄贈し、航海学校の練習船として使用される。 * 1951年、カティサークトラストに寄贈される。1954年、グリニッジに移設され保存展示される。
* 2007年5月21日、大規模補修の途上にあったカティ・サークから出火、大きな損害を被った。
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2 3 2. 英国国立海洋博物館がカティ・サーク号のすぐ近くにあるが、1994年10月当時、ホワイト・スター・ライン社の大西洋豪華客船⌈ タイタニック号⌋の特別展示がなされていた。 Ticket No. 052639//"The wreck of the Titanic Exhibition", National Maritime Museum, Greenwich. [拡大画像: x25479.jpg] 3. 国立海洋博物館入場券。 [拡大画像: x25480.jpg]
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辞典内関連サイト: 海賊フランシス・ドレーク船長(2)/世界周航船⌈ゴールデン・ハインド号⌋
(復元船) [英国・ロンドン] |