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今日のテーマは、アラブ首長国連邦(UAE)の首長国の一つであるドバイに所在するドバイ水族館、その何が世界一か、ということである。
ドバイの何が世界一か、を主テーマに論じる朝日新聞 (2013.1.30付) の記事を見かけた。世界一高い人工構造物ブルジュ・ハリファ
(ビルの高さは830m)、世界最長の無人運転鉄道メトロレッドライン (運行距離は52km)、
世界最高層のホテルや居住用ビルなどの他に、ドバイ水族館のアクリルパネルの大きさが、幅33m、高さ8mにして世界最大であるという。
アクリルパネルの厚さなどについては言及はないが、このパネルは日本が誇る特殊技術によるものに違いなかろう 。
アクリル板を特殊のりで何枚も貼り合わせることによって板厚が増し耐水圧強度が確保されて行くことはもちろんであるが、
その貼り合せたいずれの部分をとっても光の透過に対してゆがみ・ひずみを生じないというのは、日本の一つの最先端技術の
結晶である。
現在摩天楼がそびえる近代的都市のドバイからは想像も出来ないが、ドバイはペルシア湾岸沿いの砂漠の陸地に深く湾入した
クリーク (creek, 入り江) 沿いに自然発生的に形成された小さい集落であった。ペルシア湾での漁業がその昔における主産業であり、
特に天然真珠採りの一大拠点として繁栄していた。
だが、御木本幸吉氏が真珠養殖に成功してからは、衰退の一途を辿らざるを得なかったという歴史をもつ。
クリーク沿いには現在でも数え切れない隻数のダウ船 (木造あるいはFRP製。今では多くが機帆船である) が停泊し、荷積みする。
埠頭に居並ぶダウ船風景は、アラビアン・ナイト (千一夜物語) のシンドバッド海洋冒険譚を彷彿とさせる。アラビア半島周縁地域に
独特なこれらのダウ船は、今日でも、ペルシア湾・アラビア海などを頻繁に行き交い、海上交易の重要な運搬手段の一翼を担っている。
クリークには「アブラ」という水上バスが市民の足として両岸をひっきりなしに行き交っている。 [2013.2.20. 記]
辞典内関連サイト
・ アラブ首長国連邦(UAE)の海洋博物館
・ 世界の海洋博物館
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