一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
大西洋に向かって思い悩むが如きのコロンブス (石像)
[アルゼンチン/マル・デル・プラタ]
南米アルゼンチンの首都ブエノス・アイレスから南東へ400km余りの距離に位置し、南大西洋に面する商・漁・軍港および観光・
リゾートの都市マル・デル・プラタ。市街地における最大のランドマークの一つは大賭博場(カジノ)である。
画像はそのカジノのすぐ対面にあるプラサ・コロン、即ちコロン広場(=コロンブス広場)に立つクリストファー・コロンブスの石像である。
高層住宅ビル群に埋もれて見つけにくいが、その広場の中央に何故か彼の石像がそびえ立つ。
アルゼンチン、そしてこのマル・デル・プラタがコロンブスといかなる所縁 (ゆかり) をもつのか、不詳である。 コロンブスは右手に海図のようなものを握りしめ、左手は胸元をぎゅっと握りしめている。 彼の顔をよく見ると、少しうつむきかげんである。彼の真正面にある大西洋をしっかりと見つめている風には見えない。 顔を上げて見据えるとすれば、それは大西洋しかない。そのずっと先にはヨーロッパ、そしてスぺインやイタリアがある。 望郷の念をもって大西洋の遥か彼方にある故郷の地を見つめているようには到底見えない。また、自信に満ち溢れた表情で 大西洋を眺めている風でもない。むしろ、何かに悩み、物思いにふけ、何かを決断をせねばならないというような表情が漂う。
されど、観光客の殆ど100%の人々はそんなことを気にも留めないで、広場を横切り浜辺やカジノへと急ぐ。観光シーズンは、海水浴を楽しめる
12月から翌年の2月頃までの夏季である。 |
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