一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
ハバナ港アクセス運河から外洋に出んとするクルーズ船
[キューバ・ハバナ]
カリブ海の国キューバの首都ハバナは天然の良港を擁する美しい港町である。16世紀以来のスペイン植民地統治時代から、
奥深く広々とした入り江の周囲(特に外洋からその入り江に通じる水路の西側沿いの地域) に発展してきたと言える。
その入り江内に港があり、全体としてハバナ港 (Habana Port) と称される。
そして、ハバナ港は、幅数百メートル、長さ1キロメートルほどの⌈運河⌋と称される水路 (Canal de Entrada) で
メキシコ湾の外洋とつながっている。
海賊による略奪や敵対国による武力攻撃などからハバナの町を防御するために、運河の両岸に2つずつ要塞がスペイン統治時代に築かれた。 運河出口先端部の両岸には、プンタ要塞(Castillo de San Salvador de la Punta)およびモーロ要塞 (Castillo de los Tres Reyes Magos del Morro)が、そして運河の中ほどの両岸にはフエルサ要塞(Castillo de la Real Fuerza) およびカバーニャ要塞(Fortaleza de San Carlos de la Cabaña)が築造されている。
画像はハバナ港のアクセス運河から外洋へ出んとするクルーズ船⌈ブラエマール号(Braemar)⌋ (バハマのナッソー(Nassau)
船籍である)。
画像右側に灯台が立っているところが、モーロ要塞の最先端部にあたる(同要塞は1762年に英国軍の武力攻撃を受け、1年間英国に
占領されていた)。画像は同要塞の対岸に築造されたプンタ要塞から切り撮ったものである。 |
1 2 1. ハバナ港の客船ターミナル前のプエルト(港)通り (通称マレコン Malecón) には、観光客や一般市民らで溢れる。 町のいたるところで、1950年代と思しき外国車 (特にアメリカ製) がタクシーとして普通に走る。 クラシック・カーというか、ヴィンテージ・カーに乗っての市内巡りは、いかにも豪華気分に浸れそうである。1950年代にタイムスリップ したような錯覚に陥る。 [拡大画像: x26713.jpg] [参考]vintage: adj.古くて価値のある、古錆びた、すこぶる年代物の; [米国][自動車が]1917~30年に製造された、ヴィンテージ期の 2. 次から次へとひっきりなしにクラシック・カーが往来する。クルージング船ブラエマル号は間もなく出航予定。 [拡大画像: x26714.jpg] |
3 4 3. ハバナ港の客船ターミナルから後進し、船首サイドスラスターでもって、船尾を支点に旋回を終えた後、今まさに船首を運河出口方向に 向けたブレエマル号。 [拡大画像: x26712.jpg] 4. 船首を運河出口方向 (外洋) に向けたブレエマール号の位置から、運河の出口方向を遠望したところ。左岸沿い一帯にハバナ旧市街が広がる。 運河先端部の右側に小さく灯台が見えるところがモーロ要塞である。その並び手前中ほどに、カバーニャ要塞の城壁が見える。 [拡大画像: x26715.jpg] |