海洋総合辞典 Comprehensive Ocean Dictionary, 特選フォト・ギャラリーPhoto Gallery, 横浜港の昔風景old view of Yokohama Port/イギリス波止場と横浜桟橋British Wharf and Yokohama Pier, 横浜・外国人墓地資料館museum of Gaikokujin-Bochi

一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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横浜港の昔風景/イギリス波止場と横浜桟橋
[横浜・外国人墓地資料館]

横浜の外国人墓地沿いの急坂を登り切ると港の見える丘公園はすぐそこである。公園のテラスに立つと、眼下に横浜の港風景を 眺望できる。本牧埠頭の倉庫群、そびえるマリンタワー、日本では唯一戦前生まれの船「氷川丸」、「鯨の背中」をもつ大桟橋 などのパノラマが広がる。

画像の海岸の昔風景は、その外国人墓地正門を入ったすぐのところにある資料館に展示されるパネルから切り撮ったものである。

キャプションによれば、1866年(慶応2年)の大火後に拡張されたイギリス波止場 (The English Wharf) の姿を捉えている。 だが、イギリス波止場はまだ大きな船を着岸させることはできなかった。船は沖に停泊する他なく、喫水の浅いドーリー (dories) で 行き来しながら荷役をなさざるをえなかった。かくして、イギリス波止場は艀 (はしけ) のたまり場となっている。 イギリス領事館前に位置するのでこのイギリス波止場の名があった。

画像上部に見える突堤を右方向に進むと現在の大桟橋の入り口辺りにいたる。 突堤先端には、横浜港初の航路標識の一つである灯竿 (とうかん) が見える。1871年 (明治4年) に灯台寮の技師リチャード・H・ ブラントン(Richard Henry Brunton)によって設置された。

[2016.8.11 横浜の外国人墓地資料館にて; 画像の写真は横浜開港資料館所蔵の彩色写真から複製されたものと記される] [拡大画像: x27329.jpg]


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