一枚の特選フォト「海 & 船」


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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江戸後期の弁才船および五大力船 (図絵)

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画像1は「江戸後期・大坂に出入りする弁才船」と題する図絵(船の科学館所蔵)である。弁才船 (bezai-sen) は江戸時代の海上輸送における 和船の代表格である。因みに、上方の大坂と江戸の間の太平洋沿岸航路に就航した菱垣廻船(ひがきかいせん)・樽廻船(たるかいせん)、 また大坂と東北・蝦夷地の間の日本海沿岸航路に従事した北前船などは弁才船であった。

画像2は「五大力船(ごだいりきせん)」の図絵である(船の科学館所蔵)。江戸を中心にして、関東周辺の海・河川水域で 用いられた。弁才船よりはやや小型である。全長は20メートルほどで、積載量は50石~500石(7.5トン~75トン)積みであった。 日本橋本町と木更津を結ぶ航路で活躍した「木更津船」はよく知られている。

いずれの絵図も谷井健三氏の作である。谷井氏は1937年(昭和12年)富山県魚津に生まれる。日本大学芸術学部デザイン科を卒業。 海洋船舶画や歴史絵画の多数の作品を手掛ける。特に和船の精巧な描写には定評がある。また、綿密な調査に基づく船体構造の 解剖図を得意とする。

[画像撮影: 2017.2.26 東京・江東区 中川船番所資料館(Nakagawa museum of ship traffic control station during the Edo period) にて][拡大画像: x27831.jpg][拡大画像: x27835.jpg][拡大画像: x27834.jpg: 説明書き (弁才船の構造など)]


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