一枚の特選フォト「海 & 船」


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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明治初頭、関東における川蒸気船・通運丸の就航(図絵)

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新橋-横浜間に、日本で初めての鉄道が開通したのが1872年(明治5年)である。その前年の1871年(明治4年)に、 利根川水系に、蒸気機関を動力源にした外輪式の蒸気船が就航した。風力や人力を動力源にする従来の和船(帆掛け+櫓櫂の船)に代わって 登場した蒸気船は、和船に比して、より速く、大量で、安定的に物資や人を輸送することが可能となった。 この動力船の就航によって関東内陸部における水上交通体系は大いにその利便性を向上させた。だが、やがて鉄道網の整備によって 河川舟運は最盛期の峠を下りゆくことになる。

画像1には「東京両国通運会社 川蒸汽往復盛栄真景之図」と記される。通運丸の出入りが描かれる。
画像2には「内国通運株式会社 両国原発場の風景 「利根川汽船航路案内」明治43年 (1910)」と記される。

[画像撮影: 2017.2.26 東京江東区 中川船番所資料館(Nakagawa museum of ship traffic control station during the Edo period)にて /画像1~4出典は同資料館][拡大画像: x27820.jpg][拡大画像: x27822.jpg]

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3. 「小名木川を進む通運丸 「東京近郊名所図会」其六 明治43年 (1910) 扇橋寄航場を過ぎ、城東地区内を 進んでいる写真と思われます」、と記される。 [拡大画像: x27823.jpg]

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4. 「日本通運株式会社「社史」所収図より作成された」という蒸気船の寄航場・運航経路概図 (経路は白線で記される)。 両国から小名木川を経て、江戸川を遡り、関宿を経て利根川を遡り、さらに下りて霞ヶ浦の最奥の土浦、北浦の鹿島、さらには 河口の銚子まで運行されたことを示している。 [拡大画像: x27821.jpg]


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