一枚の特選フォト「海 & 船」


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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高瀬舟の構造図(部位名称図)

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拡大図についてはこちらをご覧下さい。 [拡大画像: x29011.jpg]

千葉県立関宿博物館には、利根川水系における大型の高瀬舟の模型が展示される。画像はその舟の構造図で、その主要構造部位や艤装などの名称が 記されている。川舟としての高瀬舟は、江戸時代利根川舟運の主役であった。船の長さは最大のもので30メートル近くあり、1,300俵 (1,300俵×60㎏=78,000㎏、約78トン)ほどの米俵を積むことができた。当時利根川は大きな帆に風を受けて行き来する高瀬舟で賑わって いたという。

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a. 拡大図 [拡大画像: x29037.jpg]

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b. 拡大図 [拡大画像: x29035.jpg]/ c. 拡大図 [拡大画像: x29036.jpg]

高瀬舟の構造・各部名称
帆・マスト関連
・ ケタ(桁)、帆桁
・ セミ(蝉): 
  帆の操作用滑車
・ ホバシラ(帆柱)
・ ホ(帆)
・ ハズオ(筈緒)
・ テナワ(手縄)
・ ミナワ(身縄)
・ リョウホ(両帆)
・ ナカバサミ(中挟)
・ ツツ(筒)
・ ホアシ(帆足)

船首・舳先関連
・ コシカケフナバリ(腰掛船梁)
・ イカリ(碇)
・ イカリヅナ(錨綱)
・ オモテタテイタ(表立板)
・ オモテフナバリ(表船梁)
・ タナイタ(棚板)
・ ハサミ(挟)
・ セイジ(世事)
・ カリフナバリ(仮船梁)
・ コベリ(小縁)
・ アバラ
・ ネコ
・ シキ(敷)
・ トネギ(戸根木)

船尾・艫関連
・ ドウフナバリ(胴船梁)
・ カリフナバリ(仮船梁)
・ ケヌキタツ(鑷立)/鑷(けぬき):金偏に耳を3つ書く
・ トモフナバリ(艫船梁)
・ カジヅカ(舵柄)
・ カジドコ(舵床)
・ オオトモ(大艫)
・ カジ(舵)
・ トモタテイタ(艫立板)

辞典内関連サイト: 
・ 新河岸川荷船の各部名称図
・ 新河岸川荷船の舵(荷船各部略図含む)


[撮影年月日:2020.7.10/撮影場所: 千葉県立関宿城博物館(利根川と江戸川との分岐地点近傍に所在する/住所: 千葉県野田市関宿 三軒家143-4)]


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