一枚の特選フォト「海 & 船」
利根運河の今を見る [千葉県野田市・流山市]
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画像 1 は、千葉県野田市と流山市との市間境界ともなっている「利根運河」である。東武野田線の最寄駅「運河駅」を下車し、
同鉄路と運河とが交わる鉄橋から5分ほど運河沿いに西方へ歩いたところから切り撮ったものである(鉄橋はアーチ型陸橋の背後にある)。
運河土手に立つ案内板の「利根運河の歴史と現況」によれば、利根川と江戸川を結ぶ全長約8㎞の運河は、明治23年、人見寧、広瀬誠一郎らが設立 した利根運河株式会社の資本で完成した。オランダのA.T.L.ローウェン・ホルスト・ムルデル一等工師の設計・監督により施工された。 従前では、北関東・東北・北海道からの物資輸送については、利根川の河口にある銚子から遡航し、関宿・宝珠花を経由していた。しかし、利根運河の 開通により、距離にして約40㎞、時間にして3日から1日に短縮することができた。 明治から昭和の初期にかけて、航路として大いに栄え、50年間で約100万隻、年平均2万余隻の船舶が航行したことなどが記されている。
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[撮影年月日:2021.07.16][拡大画像: x29045.jpg] |
A B [拡大画像A&B: x29046.jpg: 運河土手に立つ案内板の「利根運河の歴史と現況」より] |