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一枚の特選フォト「海 & 船」

One Selected Photo "Oceans & Ships"

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    北前船「大野丸」などの展示/福井県大野市立博物館
    Oono municipal museum of history


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    1. [拡大画像: x29049.jpg][拡大画像: x29050.jpg]
    2. 背後の建物が博物館。



    福井県大野市立歴史博物館での海と船関連展示。

    館内には、大野藩が購入した「大野丸」(縮尺10分の1模型)が展示される。江戸時代後期の頃、大野藩は、蝦夷地(北海道)開拓に乗り 出すことを企画していた。その実現には、蝦夷地へ人員、物資を輸送するための外洋航海ができる船を調達する必要であった。 2本マストの洋式帆船建造の権利を箱館の豪商から買い取った大野藩は、1957年・安政4年に江戸・多摩川河口にて建船を始めた。 同5年に船体が完成し、その後品川沖で艤装を施した。船体は君沢型を、艤装は箱館丸型を採用した。完成した大野丸の航海は、箱館と敦賀 (母港)との間のそれが主体であった。だが、大野丸は1864年・元治元年8月28日に根室沖で座礁し沈没した。

    その他、館内には、傘式地球儀「BETTS'S PATENT PORTABLE GLOBE」一基が展示される。英国ロンドン・ベッツ(Betts)社製。柳廼社 蔵。 折り畳み式携帯用である。ワニス仕上げの綿布に地図・文字が印刷される。 製作年代は、樺太と間宮海峡の明示、その他の表示から1840~1858年頃と推定されている。国内で確認される現存品としては これが唯一のものであり、世界でも10個内外とされる。

    大野藩が経営した「大野屋」は、越前大野藩産物会所の出張店として、安政年間に大坂に初めて開店した。以後各地に出店した。もって 利潤をあげ、藩財政の回復に功を奏した武士経営の店である。

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    1. 博物館記念スタンプ。
    2. 出典: 入館券。「大野丸図額」(柳廼社 蔵)と記されている。 [拡大画像: x29067.jpg][拡大画像: x29068.jpg]


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