九頭竜川河口の防波堤「エッセル堤」
Breakwater of Mikuni Port at the mouth of Kuzuryu River
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画像 1 は、福井県坂井市三国町の越前海岸に注ぎ出る九頭竜川の河口北側に築造された防波堤である。因みに「エッセル堤」と呼ばれる。
九頭竜川河口に発展した三国の湊は、江戸時代から明治時代にかけて、北陸有数の北前船の寄港地であったという。だが、九頭竜川がもたらす
土砂によって河口域では堆砂で埋まることが問題であった。江戸時代の1700年代末頃から河口は浅水化し、北前船が出入り
できなくなることが多くなったといわれる。
その後、明治17年になって、河口の北側に、沖に向けて緩くカーブしながら長く突き出す防波堤が建設された。
明治時代のお雇い外国人のオランダ人技師エッセルの基本設計によるもので、国内初の西洋式防波堤であった。
土砂を含む河川水をより沖へと導き、河口で堆砂しないようにする目的で築造されたものである。一種の導流堤ともいえる。
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[撮影年月日:2021.10.28/撮影場所: 福井県坂井市三国町の九頭竜川河口にて]
1. 左側が九頭竜川河口部。エッセル堤が沖に伸びる。堤の右側が北の方角にあたる。 [拡大画像: x29054.jpg]
2. [拡大画像: x29053.jpg]
3. 九頭竜川河口方面を眺望する。右岸に三国港の埠頭が続く。エッセル堤はその埠頭はずれに築造されている。 [拡大画像: x29088.jpg]
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