石川県加賀市を流れる「大聖寺川」(だいしょうじがわ)が日本海に注ぎ出る河口の北側に「塩屋」という河口港がある。その少し上流に「瀬越」
(せごえ)という集落がある。大聖寺川河口近くの南側には「北潟湖」(きたかたこ)(あわら市)という湖があり、湖水は大聖寺川の川水と併せ
もって日本海へと流れ出る。北潟湖畔には「吉崎」、「浜坂」という集落がある。これら4つの集落は、その昔、北前船の有力船主らを
輩出した歴史をもつことで、関係者にはよく知られている。
画像2は大聖寺川に架かる「瀬越橋」から下流方面を眺望したものである。橋の欄干には、北前船をモチーフにしたアイアン・アートが施されている。
橋を渡ってすぐの下流沿いに、北前船の海運史に残る有力船主の家系を引き継いできた「大家(おおいえ)」家の屋敷が建つ。瀬越の集落は橋を渡ってすぐの上流部に広がっている。
瀬越の集落の一角に「旧瀬越小学校」がある。昭和初期に建築された木造校舎が今でも遺されている。耐震補強工事がなされたうえで、
現在は体験交流施設「北の浦館」として活用されている。館内には11点の船絵馬と北前船の模型一点が展示される。それらは瀬越の
「白山神社」に奉納・保管されていたものの一部である。
[撮影年月日:2021.10.15/撮影場所: 福井県加賀市瀬越の「瀬越橋」]
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