「「吉備大臣入唐絵詞」(きびだいじんにっとうえことば)には帆が描かれていませんが、他の絵巻物では
遣唐使船には網代帆を描いています。網代帆は竹や葦(あし)を薄く削った物を平らに編んで作った網代を竹で縛って継
(つな)ぎ合わせた帆です。
網代帆は堅い帆ですから意外に性能が良いのですが、風が編目から抜けるのと重いのが欠点です。中国では19世紀頃まで
長い間使われ続けました。
布の帆は風を受けると袋のようになりますので、布製が普及しても中国では帆に竹を結びつけて帆が袋のようになるのを
防いでいました。
日本では網代帆を使わず藁(わら)を編んだ筵(むしろ)を継ぎ合わせた帆を使いましたが、遣唐使船や江戸時代の朱印船
(しゅいんせん)などの絵画では網代帆で描かれています。」
[2010.09.18 平城京歴史館/遣唐使船(復原)にて][拡大画像: x22749.jpg]