海洋総合辞典 Comprehensive Ocean Dictionary, 特選フォト・ギャラリーPhoto Gallery, ダカール・Lake Retba, セネガルSenegal

一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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レトバ湖&集塩労働

西アフリカのセネガル共和国・首都ダカールがあるヴェルデ岬半島(Cap Vert peninsula)。その北東部にレトバ湖 (Lake Retba) がある。 またの名をラック・ローズ Lac Rose (フランス語)、ピンク・レイク Pink Lake (英語)というが、湖に棲息するバクテリア (cyanobacteria)によって水がピンク色(特に乾期にはより鮮明となる)、あるいは赤味のある茶色に見えることから 名づけられた。

塩湖 (saline lake) であり、ヨルダンの「死海」と同じく塩分濃度が高い (40%にも達する)。 水1リットルに380から400グラムもの塩が含まれており、湖底には固まった塩が堆積している。 もちろん、塩分濃度が高いので「死海」と同じように人は容易に浮かんでいられる。 湖の中央部に塩を採取する小舟がたくさん見られる。水深が浅いので男たちが湖底に立って籠で底をすくっている。 彼らは、皮膚を保護するために、"Shea nut tree" から採れる "shea nuts" で製造した "Beurre de Karite" という「シア・バター」(shea butter)
(石鹸の原料としても利用される) "shea butter" を体に擦りつけているとか。

余談だが、レトバ湖はパリ・ダカール・ラリーのゴール地としても知られる。
  [2007.05.セネガル・レトバ湖にて][拡大画像: x22805.jpg]

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1. 左の家々は集塩作業などの休憩所らしい。右は集められた塩が積み上げられている。 [拡大画像: x22806.jpg]
2. 集められた塩の小円錐。 [拡大画像: x22807.jpg]
3. 採取して来た塩を小舟から陸揚げするのも根気のいる重労働である。 [拡大画像: x22817.jpg]

辞典内関連サイト: 世界の海洋博物館


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