海洋総合辞典 Comprehensive Ocean Dictionary, 特選フォト・ギャラリーPhoto Gallery, 常夜灯, 福山・鞆の浦Tomonoura, Fukuyama

一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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鞆の浦・常夜燈 (1)
The Old Lighthouse (Guide Light) of Tomonoura (1)

瀬戸内海のほぼ中央に位置しこの辺りで潮の流れが変わることから、古くから「潮待ち風待ちの港」として 栄え、「万葉集」にも登場する広島県・鞆の港。また、自然の景勝地としても古くから知られて来た。万葉の歌人・大友旅人が 鞆に立ち寄り歌を詠むなどして、万葉集には鞆で詠まれた歌が八首ある。また、江戸時代からの歴史的な 港湾施設が今も残っている。例えば、「常夜燈」(じょうやとう)、「雁木」(がんぎ)、「焚場」(たでば)、「船番所跡」など。 その他、江戸時代、オランダ商館長の江戸参府に同行したシーボルト (ドイツ人医師) がこの鞆の港に立ち寄ったとされる (それを記した史料が発見された)。

港の岸壁に立てられた名所案内パネルによれば、「常夜燈」(一晩中つけておく明かり)について、
「船の出入を誘導する燈台の役目を果たしていました。高さ5m以上、基礎石3m以上の石造りの塔で、安政6年(1859年)に 建造されました。老朽化が著しくなり昭和63年(1988年)に修復されました。」と記されている。
[2010.09.広島県・福山市・鞆の浦にて][拡大画像: x22868.jpg]

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1. 鞆の港風景。中央に小さく常夜燈が見える (白壁の蔵造りの家の左隣)。 [拡大画像: x22869.jpg]
2. 港の岸壁に立てられた、鞆の街・港の空中写真と歴史的港湾施設の案内パネル。江戸時代からの歴史的な港湾施設、例えば、 常夜燈、雁木(がんぎ)、焚場(たでば)、船番所跡などが今も残っている。 [拡大画像: x22870.jpg]
3. 常夜燈。階段状の施設は雁木(gangi in Japanese, stairway for cargo landing)といわれる、船荷の積み降ろし のためのもので、船着き場としての用を成す。 円柱の石造りの係船柱が見える。 [拡大画像: x22871.jpg]
4. 名所案内パネルに記された常夜燈の絵。 [拡大画像: x22922.jpg]

辞典内関連サイト
・ 世界の海洋博物館
・ 日本の海洋博物館
・ 「いろは丸展示館」&「鞆の浦歴史民族資料館」


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