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香港島の南西部地先沖合いに「南Y島」(ラマ島, Lamma Island) という、かつて漁業が盛んであった小島がある。
香港島・セントラルにあるフェリー乗り場から20分ほどである。そこに「漁村文化村 Lamma Fisherfolk's Village」
というテーマパークがあって、漁業にまつわる伝統的な民族財(実物・模型の漁船、各種漁具など)が展示されている。
また、ドラゴンボートの漕練・競漕体験をすることができる。
画像は、3本マスト(3檣)の伝統的な小型木造漁船である。船首に前檣、船尾に後檣、中央部に主檣をもつ。帆が風によって
はらまないように、斜め方向に幾つもの補強材としての竹などが取り付けられたり、あるいは割り竹などが差し込まれ
たりしている。欧米の帆掛け船には見られない中国独特の帆の仕様をもつ。
より大きな縦帆ともなれば風上への切り上り性能が増すことになろう。
また、一枚の帆全体を帆柱の頂部から吊り下げているので、より大きな縦帆であっても、暴風などが急に襲って来た時などにも
素早く帆を降ろし完全に縮帆することができる、という特徴をもつ。
この漁船は平底ではないようだし、また帆は随分と小振りであるが、
中国で何世紀にもわたり用いられてきた大型で平底の帆掛け船のジャンクに似た特徴をもつ。今では機関船が一般化して
そのようなジャンクはほとんど廃れてしまったようである。
[2007.07][拡大画像: x22828.jpg]
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