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香港島の南西部地先沖合いに「南Y島」(ラマ島, Lamma Island) という、かつて漁業が盛んであった小島がある。
そこに「漁村文化村 Lamma Fisherfolk's Village」というテーマパークがあって、漁業にまつわる伝統的な民族財(実物・模型の漁船、
各種漁具など)が展示されている。香港島のセントラルにあるフェリー乗り場から20分ほどである。
展示品の一つである手漕ぎボート。パネルには「搖櫓さん板・sampan」と記されている (「さん」は舟偏に山と書く。
「舟山」+「板」と書いて「さんぱん」と読む。あるいは「三板」とも称される。英語名は「sampan」)。
サンパンは、例えば、中国(広東省などの中国南部沿岸漁村など)、台湾(台南など)、東南アジア(マレーシア、インドネシア、ベトナム
などの華僑・華人が多く暮らす漁村など)の波静かな沿岸、湾・港内、河川などで見られる。
少量の荷物や人を輸送する、全長5mほどの甲板のない、平底の小舟のことである。
湾内などにおいて、水上レストラン、釣り場などへの渡し舟・通い舟として、あるいは河川での対岸への渡し、あるいは観光用
なども用いられる。
この画像のサンパンのように、従来は船尾において艪・櫓(ろ)をもって操られていたが、今では船外機などを備えて
高速を出せるものもある。また、このサンパンは木造であるが、現在では繊維強化プラスティック(FRP)製のものも普及している。
また、従来はかまぼこ形の低い屋根を備えていたのが多かったが、現在では背丈が高めのテント(天幕)屋根を有するサンパンが
多く見られる。
(例: 香港歴史博物館(在ホンコン)に展示のサンパン、香港・アバディーン(Aberdeen)における渡し舟・
水上生活者の小舟など)
[2007.07][拡大画像: x22831.jpg][拡大画像: x22832.jpg]
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