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「東小島」の小岩が台風などの激浪で倒壊しないように直径50mの円形状のコンクリートで、またその周囲に多量の
消波ブロック(通称テトラポッドといわれる)でもっていかに頑丈に防護されているかが、この画像を通して理解できよう。
この小さな島のもつ海洋権益は大きい。1982年国連海洋法条約に基づいて、「島」は半径200海里、
すなわち1,852m×200海里=370.4kmを半径とした排他的経済
水域を設定することができる。その水域内では海洋資源・エネルギー開発などの排他的な経済活動が可能となる。
その一つとして、深層水の深海からの汲み上げによる島周辺海域での漁場の造成、開拓が挙げられる。
「深層水のくみ上げによる漁場の造成」と題する展示パネルでは次のような説明が記されている。 [拡大画像: x23239.jpg:説明書き]
海洋深層水の汲み上げによる漁場の造成
「都では平成19年度から沖ノ鳥島周辺海域で、海洋深層水の汲み上げによる新たな漁場の造成に向けた研究に取り組んでいる。
この研究では、ストンメルの永久塩泉の原理を応用して、海洋深層水を自然の力だけで汲み上げるための装置を検討している。
この研究により実用化が可能となれば他の海域での活用など水産業発展への貢献が期待できる。」
* ストンメルの永久塩泉の原理
「上層が高温・高塩分濃度、下層が低温・低塩分濃度の海中において、パイプを鉛直に設置する。パイプ内の深層水は、パイプ外の
海水温に温められ、やがて内外の水温差がなくなる。パイプ内外の水温差がなくなると塩分濃度差による密度差
が発生し、パイプ内には浮力が生じ、上昇流が起こる。」
[2011.01.22.東京「船の科学館」での「沖ノ鳥島フォーラム2011」にて][拡大画像: x23188.jpg]
2011年1月22日、東京・江東区の「船の科学館」にて、「沖ノ鳥島フォーラム2011~沖ノ鳥島の利活用を考える~」
と題してシンポジウムが開催された。
主催は東京都産業労働局農林水産部水産課、協力は東京都漁業協同組合連合会、(財)日本海事科学振興財団、
「船の科学館」である。
フォーラムは、「沖ノ鳥島の海域は貴重な海洋資源に恵まれており、その利活用が重要な課題となっている。
このため東京都では、漁業操業に対する支援をはじめ、漁場の調査、資源の維持増大、漁獲物の販路拡大などに取り組んで
いる。沖ノ鳥島の重要性をより多くの方々に知っていただく」ことを目的として行われたもの。
プログラムは以下の通りである。
沖ノ鳥島に関する事例発表会
沖ノ鳥島の海洋観測(都立大島海洋国際高校)
サンゴの増殖技術開発実証実験(水産土木建設技術センター)
低潮線保全法(内閣官房総合海洋政策本部事務局)
パネルディスカッション
沖ノ鳥島でとれる魚の加工品試食
また、会場では沖ノ鳥島の各種の写真付き説明パネル、地形模型などが展示された。
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