一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
シップモデル製作実演のボランティアおじさん
シップモデルの製作をホビーにする方はけっこう多い。ガレオン船、クリッパーのような帆船模型を見ると、その複雑さに
圧倒される。こんな手の込んだ物をよく作るものだと感嘆の溜め息をつくばかりである。
キールを据えて、その両側に肋骨材を一つ一つ丹念に組み立てて行く。 全く根気のいるハードワーク。好きでないとやれない作業が何ヶ月も何年も続けられる。 完成に対する見返りは何であろうか、、、、。エベレスト初登頂の喜びにも匹敵する「完成の喜び」がその対価なのであろうか。
大小いろいろな形、大きさのボトル内にシップモデルをつくるホビーもある。
机上の名札パネルには「今日のシップモデル製作実演ボランティア(volunteer modelmaker)は、Mr. John Laingさんです」
と紹介されている。今日も朝から黙々と製作に専念、時折見学者と談笑しながらリラックスするジョンおじさんである。
1 2 3. 模型は「Duyfken」(Little Dove)号という小さな帆船である。キール、肋骨(リブ)、甲板などの船体の基本的な 部分の組み立てが終わったところである。「Duyfken」号はオランダの探検船である。 1606年に、乗組員20名にて、インドネシアのバタヴィア(今のジャカルタ)を出港し、ヨーク岬半島西岸に上陸し、先住民と遭遇した。 これが記録に残されている、ヨーロッパ人による最初のオーストラリア上陸と遭遇であった。 1770年に英国キャプテン・クックがオーストラリア大陸に上陸する1世紀以上も前のことである。 [拡大画像: x23510.jpg][拡大画像: x23511.jpg: 英文説明書き]
4. 英国キャプテン・クックが第一回太平洋探検航海において乗り込んだ帆船「エンデバー号 (Endeavour Bark)」の
ボトルシップ。クックはオーストラリア大陸南東岸、今のボタニー湾 (シドニー湾の南方10kmほどのことろにある湾) に
上陸した。 [拡大画像: x23509.jpg] |