スパンナーホン御座船 Royal Barge Suphannahon
チュラロンコン (ラーマ5世) Chulalongkorn (Rama V) 王朝時代に建造が開始され、ラーマ6世 Vijiravudh (Rama VI) 王朝時代の
1911年に完成した。
その名は、Phra Buddhayodfa Chulalok the Great (Rama II) 王朝時代に建造されたスリ・スパナーホン御座船 Royal Barge Sri
Suphannahong に由来する。
船首は王の白鳥 (royal swanあるいはhong) をかたどっている。ゴールド・ラッカーで塗られ、ガラスで豊かに装飾されている。
船体外側はブラック・カラー、内側はレッド・カラーである。
船体の全長は46.15m、最大幅は3.17m、船体(ハル)の深さは94cm、喫水は41cmである。
乗組員は、漕手50名、クルー14名 (その内訳: 舵手2名、船首尾に2名のオフィサー、旗手1名、信号手・シグナルマン1名、歌手1名、
王位標章の持ち手 Royal Regalia bearers 7名)。
ナーラーイ (Narai) またはヴィシュヌ (Vishnu) はヒンドゥー教世界の守護神である。
伝説 (legends) によればヴィシュヌ神は海の中に住む。必要があればいつでも問題解決のために人間界にやって来るとされる。
ヴィシュヌ神は手にトライデント (三叉のヤス・trident) などをもち、ガルーダにまたがって、しばしば4本の腕をもつ人間として
現われる。古代のタイの人々は、ヒンドゥー教の神々のアヴァター (avatar・化身) あるいはインカーネイション*を信じた。
そして、タイの王はヴィシュヌ神のアヴァターと考えられた。
* インカーネイション (incarnation) とは、神が人間になること、あるいは肉体をもった存在・姿になること.
ホン (hong、あるいはswan) は、古代インドの鳥であるが、ヒンドゥー教の神ブラーマ・Brahma (創造神) の乗り物とされる。
古い仏教原本では、ホンはブッダ (仏陀) の過去を象徴するものである。タイ文化では、エレガンス、重要なもの、あるいは高い地位の人々
を象徴する。スパンナーホン御座船の船首像にあるホンはブラーマ神の乗り物および王の高貴な身分を表わしている。
[2011.06.19. 王室御座船博物館にて][拡大画像: x23618.jpg]
参考文献: 「Guide to the National Museum of the Royal Barges」, published by Office of National Museums, Fine Arts Department,
Ministry ofCulture, Bangkok, 2006, pp.63. ISBN 974-425-054-2
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1. スパンナーホン御座船全体。 [拡大画像: x23619.jpg]
2. 背景には、優雅に進みゆくスパンナーホン御座船が描かれている。 [拡大画像: x23896.jpg]>[拡大画像: x23897.jpg: 船の要目]
3. スパンナーホン御座船の船体中央部にある王座楼を修復するアーティスト。訪問時、大勢のアーティストが御座船の修復に従事して
いた。 [拡大画像: x23898.jpg]
* 辞典内関連サイト
・ 世界の海洋博物館
・ 海洋博物館-タイ
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