一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
スパンナーホン御座船・船首像
Suphannahong Royal Barge figurehead
スパンナーホン御座船 Royal Barge Suphannahon チュラロンコン (ラーマ5世) Chulalongkorn (Rama V) 王朝時代に建造が開始され、ラーマ6世 Vijiravudh (Rama VI) 王朝時代の 1911年に完成した。 その名は、Phra Buddhayodfa Chulalok the Great (Rama II) 王朝時代に建造されたスリ・スパナーホン御座船 Royal Barge Sri Suphannahong に由来する。
船首は王の白鳥 (royal swanあるいはhong) をかたどっている。ゴールド・ラッカーで塗られ、ガラスで豊かに装飾されている。
船体外側はブラック・カラー、内側はレッド・カラーである。
ナーラーイ (Narai) またはヴィシュヌ (Vishnu) はヒンドゥー教世界の守護神である。
伝説 (legends) によればヴィシュヌ神は海の中に住む。必要があればいつでも問題解決のために人間界にやって来るとされる。
ヴィシュヌ神は手にトライデント (三叉のヤス・trident) などをもち、ガルーダにまたがって、しばしば4本の腕をもつ人間として
現われる。古代のタイの人々は、ヒンドゥー教の神々のアヴァター (avatar・化身) あるいはインカーネイション*を信じた。
そして、タイの王はヴィシュヌ神のアヴァターと考えられた。 ホン (hong、あるいはswan) は、古代インドの鳥であるが、ヒンドゥー教の神ブラーマ・Brahma (創造神) の乗り物とされる。 古い仏教原本では、ホンはブッダ (仏陀) の過去を象徴するものである。タイ文化では、エレガンス、重要なもの、あるいは高い地位の人々 を象徴する。スパンナーホン御座船の船首像にあるホンはブラーマ神の乗り物および王の高貴な身分を表わしている。
[2011.06.19. 王室御座船博物館にて][拡大画像: x23618.jpg]
1 |