一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
夕焼け空に映える帆船「クィーン号」のシルエット
韓国南西部の全羅南道にある漁業の町・木浦(もっぽ)。木浦には有名な国立海洋博物館 National Maritime Museum
がある。別名、海洋遺物展示館・ヘヤンユムルチョンシグァンと呼ばれる。高麗時代の青磁運搬船(莞島船)、14世紀の中国の
交易船(新安船)などの沈船から引き揚げられた船の部材、陶器類などの海底遺物が展示されている。 釜山からの長距離バスで木浦の市外バスターミナルに着いて、まずは新市街区にある海岸そばのホテルにチェックイン。 その後、海風景を求めて散策に出た。海岸と平行する大通りを歩き出してすぐに遭遇した帆船、その名を「Queen号」という。 過去において、何となく船を模した陸上構造物にお目にかかってきたが、そのほとんどは船に似るも非なるものであった。だが、 この船の模し方は並みではない。模する人の気概が感じられる。海に浮かべられそうである。本物の船に見間違うような、 本格的「陸上の船舶構造物」である。
夜の帳が降りて、夕焼け空に映える帆船の美しいシルエット。翌朝、再びその姿を仰ぎ見た。ブルースカイに白帆ならぬワイヤー・
ネット製の帆を拡げる姿、また美しきかな、である。この構造物にプラス・アルファの大枚をはたいたであろうオーナーに乾杯!
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