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一枚の特選フォト「海 & 船」

One Selected Photo "Oceans & Ships"

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    ニカラグア湖畔の要塞巡り、創作帆船模型・淡水サメ歯列
    Snapshots en la Costa del Lago Nicaragua:
    Fortaleza, Modelos de Barcos Veleros, Tiburón, etc.


    グラナダを起点とするニカラグア湖クルージング船「Gustavo Orozco」号。[拡大画像(x21126.jpg)] [拡大画像(x21127.jpg)]




    創作帆船模型
    中米の国ニカラグアの第二の都市であるグラナダは、中米では最大の湖であるニカラグア湖に面する。 グラナダ市街のはずれにマレコン(maleco'n)と称される地区がある。マレコンとはスペイン語で「桟橋、突堤、防波堤」 という意味である。ニカラグアでは、桟橋など港の施設や市民の憩いの公園などががある海岸(湖畔)地区の ことを言うようである。

    そのマレコンにはいくつものレストランが湖畔道路沿いにあって、週末には大勢のホリデイ・メーカーで賑わう。 半年間におよぶ雨季も終わりを迎える10月の週末にこのマレコンを訪れた。喉を潤そうと立ち寄った 湖畔のレストラン(レンタル・カヤックもOK)でのこと、レストランといってもニカラグアではごく普通のトタン屋根 でできた質素な建物である。その梁に数点の帆船模型が飾られていた。 手作りであるのはもちろんだが、創作的な帆船模型である。 それを眺め余りに真剣に写真を撮っていたのを見てのことであろう、レストラン・オーナーが話しかけてきた。 聞くとすべてご主人が趣味で創作したとのだという。

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    1. 竹製の帆船。「空を飛ぶ」ような帆船模型。 [拡大画像(x21102.jpg)][拡大画像(x21103.jpg)]
    2. 船体黒塗りの3檣帆船。 [拡大画像(x21104.jpg)][拡大画像(x21105.jpg)]
    3. 竹製か椰子の葉製か。バウスプリットの先端部が特徴的。 [拡大画像(x21106.jpg)][拡大画像(x21107.jpg)]

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    4. 船体が木製の3檣帆船。 [拡大画像(x21109.jpg)]
    5. 4檣、あるいは5檣帆船。 [拡大画像(x21108.jpg)]

      [注記] マナグアは首都マナグアからマサヤ街道(Carretera Masaya)と呼ばれる国道をドライブすること1時間ほど。ニカラグア の古都であり、観光の街である。コロニアル風の街並みが保存されている。街はニカラグア湖に面し港がある。 港といっても湖に長く突き出した一本の桟橋があるだけである。淡水湖に浮かぶ島としては世界で最大といわれる オメテペ島が浮かんでいる(グラナダからは遠くて見ることはできない)。グラナダからオメテペ島などに定期船が 通う。ごく最近、この桟橋からクルージング船が出るようになった(日曜日のみ。2時間ほどのクルージング)。 グラナダのすぐ近くの湖畔沿いには何百という小島があり、その風光明媚な景色を楽しむのもよい。クルージング船は 、極々小さな島(Isleta San Pablo)に築かれた小さな要塞(Reducto-Bateri'a San Pablo)にも立ち寄る(要塞は1748年 に築かれたが、近年に復元されたもの)。 [参考]reducto: 方形堡(ほうけいほう)、bateri'a: 砲台、要塞。





    淡水サメの顎・歯など
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    画像1-3:
    上記の帆船模型を制作したレストランのオーナーがさらに同じ敷地内にある自分の住処に 案内して、ニカラグア湖で捕れたという淡水サメの剥製などを見せてくれた。

    まず、淡水ザメの顎・歯(dentadua)があると言う。それがあるなら見せて欲しいと頼んだ訳ではない。 住居の壁にいろんなものを吊って飾っていたが、示された方向を見やると何とサメの歯がついた顎 であった。このニカラグア湖(淡水)で捕れたサメのものだという。さらに、家の奥からノコギリ鮫の剥製をもちだして来て 見せてくれた。これもこの湖で捕れたノコギリザメだという。まだ小さく幼鮫である。

    真に淡水性のサメの顎・歯、剥製であるのか確かめようがないが、売りたい素振りを一切見せることなく、また金銭目的で 売りたいがための不自然な説明振りも全くなく、奥さんなど家族を交えた自然な会話であったので、一応はそれを信じること として、親切な案内に感謝して別れを告げた。

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    画像4-5:
    マレコン(maleco'n)を湖畔沿いにずっと奥まで行くとそこは行き止まりで、何軒かのバー、レストランがある。 そこでレンタルボート・レストランの客引きに捕まった。近くのディアマンテという湖畔の村にサメの顎・歯列 を探しに行って来たという話をしてしまった。そのためであろう、彼はそれを持っていると言う。 見せて欲しいと頼んだら、しばらくして細かい砂が少し付着したようなそれをもって来た。半分冗談でいくら価格で売って くれるのかと尋ねたら40ドルと言う。それを値切って35ドルで購入した。

    この淡水湖で6-7年前に捕獲されたという。ほとんど信用しなかったが、その細砂を洗い落として溶液の塩分濃度を測って 海産性なのか後で見分けようと考えた。そんなことは気休めに過ぎないであろう。それに、海産性サメと淡水性サメの 明確な科学的違いがあるのか、その知恵もない。とにかく、海洋生物学者の友人へのお土産か、ニカラグア記念に 持ち帰ることとした。

    現在ではニカラグア湖でのサメ捕獲は禁止されている。淡水性サメの剥製や顎・歯列の海外持ち出しはおそらく禁止されて いるであろうから、淡水性か海水性かを問わず、持ち出し時税関などで探知されればややこしい話になるでろうと予想される。 機会があればチョンタレス県フイガルパ(Chontales, Juigalpa)の民族博物館に寄贈することにする(同博物館には 淡水性の小さなサメの剥製が展示されている)。

    1. [拡大画像(x21110.jpg)]
    2. [拡大画像(x21111.jpg)]
    3. [拡大画像(x21112.jpg)]
    4. [拡大画像(x21113.jpg)]
    5. [拡大画像(x21114.jpg)]


    グラナダ港からの小島巡りと要塞跡
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    1. 箱型手漕ぎボート。 [拡大画像(x21115.jpg)][拡大画像(x21116.jpg)]
    2. グラナダの港の建物。その先に細長く突き出た桟橋がある。これらがグラナダ港施設の全てである。  [拡大画像(x21117.jpg)]
    3. [拡大画像(x21118.jpg)]


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    画像4-6: グラナダのすぐ近くの湖畔沿いには何百という小島があり、風光明媚である。クルージング船は 、極々小さな島(Isleta San Pablo)に築かれた小さな要塞(Reducto-Batería San Pablo)にも立ち寄る (要塞は1748年に築かれたが、近年に復元されたもの)。
    4. [拡大画像(x21119.jpg)][拡大画像(x21120.jpg)]
    5. [拡大画像(x21121.jpg)]
    6. [拡大画像(x21122.jpg)]
    7. クルージング船の「Gustavo Orozco」号。 [拡大画像(x21123.jpg)][拡大画像(x21124.jpg)]


    グラナダの中央広場(Plaza Central)前で客待ちの観光馬車 [拡大画像(x21125.jpg)]


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