ニカラグア湖とグラナダの町&港風景/古桟橋と蒸気船の風景画
Ciudad y Puerto Granada, Lago Nicaragua
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ニカラグア湖に面するグラナダの港。港管理事務所とヤードがあるだけの小さな港である。
しかし、かつては交易上最重要な内陸港である。リオ・サンフアン川を通してカリブ海・大西洋へと出ることができる。
パナマ運河などなかったスペイン植民地時代にあっては、中米地峡上の内陸奥深きところに位置しながら、河川と湖を通じて
いわば大西洋沿岸の港町としての役割を担っていた。グラナダの町はスペイン植民地時代初期には大いに繁栄した。故に、
悪名高い英国人海賊ヘンリー・モーガンなどの襲撃を何度か被ったという歴史がある。
(2004年2月現在)。「Puerto San Miguelito」「Puerto Morrito」。
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1・2. グラナダの港管理事務所 [拡大画像(x5897.jpg)][拡大画像(x5898.jpg)]
3. 港から見た湖畔 [拡大画像(x5899.jpg)]
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4-1・5-1. 細長く突き出た桟橋 [拡大画像(x5901.jpg)][拡大画像(x5902.jpg)]
ニカラグア湖に面するグラナダの港。港といっても、細長く突き出る桟橋、小さな港管理事務所とヤードが
あるだけであるが、ここからニカラグア湖の各港に定期船もでている。
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6・7. ニカラグア湖の地図[z5627.jpg] (下方が太平洋側で、反対側にカリブ海がある)と港図
グラナダの港舎と桟橋
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1. 乗船待合所兼事務所。館の正面入り口上部の盾形紋章(エスクード・escudo)。桟橋上には、荷物などを船と待合所との間を
運搬するトロッコのためのレールが敷かれていた。現在でも館の敷地内にその一部が敷かれたまま残っている。
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2. 同上。 [拡大画像(x21731.jpg)]
3. 待合所の向こう側にニカラグア湖が広がり、待合所から長い桟橋が延びている。 [拡大画像(x21732.jpg)]
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4. ニカラグア湖。左の最上にある●印がグラナダである。中央のひょうたん形をした島が「オメテペ島(Isla de Ometepe)」
で、淡水湖に浮かぶ島としては世界最大である。 [拡大画像(x21734.jpg)]
米国人ウイリアム・ウォーカー(William Walker)、ニカラグア大統領になる
野心家の米国人ウォーカーは傭兵隊長としてサンフランシスコからニカラグアに赴く機会をえた。画策を巡らし事に乗じて
1856年ついにニカラグアの大統領に就いてしまったという人物である。詳しくは書籍名「エルサルバドル、ホンジュラス、
ニカラグアを知るための45章」(2004年、明石書店発行)の第33章「ウィリアム・ウォーカー」を参照いただきたい。
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1. グラナダのコロン広場に面するアルハンブラ・ホテル(Hotel Alhambra)に飾られた画の説明書きとして次ぎのように
記されている。
「General Walker Reviewing Troops on the Grand Plaza. Granada, Capital of Nicaragua -
Grabados de la Guerra Nacional. Láminas para Coleccionistas reproducidas de la estampa
original. Alejandro Bolaños Geyer, Apartado 92, Masaya, Nicaragua, Lámina.(挿絵、図版) No.20」。
すなわち、「ウォーカー将軍、ニカラグアの首都グラナダのグランド・プラザにて軍隊を閲兵する」。 [拡大画像(x21727.jpg)]
2. 蒸気外輪船上には多くの人影が見える。同じく画の説明書きとして、「グラナダへの上陸-ウォーカーの命令で建設された
ニカラグア湖桟橋」と記されている。「Landing at Granada - Lake Nicaragua Pier, Built by Order of General Walker -
Grabados de la Guerra Nacional. Láminas para Coleccionistas reproducidas de la estampa
original. Alejandro Bolaños Geyer, Apartado 92, Masaya, Nicaragua, Lámina.(挿絵、図版) No.13」。
長い桟橋と乗船待合所兼税関事務所の館そのももの趣きは現在でもさほど変わってはいない。
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ニカラグア湖
ニカラグア湖に大きな島「オメテペ島」があって、そこに円錐形の双子の火山がそびえる。
湖は河川でそれぞれ太平洋、大西洋へと結ばれている。淡水産のサメが生息することで有名である。
本土側のサン・ホルヘからオメテペ島のモヨガルパまで定期フェリーがシャトルしている。サン・ホルヘの数10㎞南東の湖畔から眺めた
双子火山風景(コンセプション火山とマデーラ火山)。 [拡大画像(x5894.jpg)]
グラナダでのスナップショット(1)
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1. グラナダは首都マナグアから60kmほどの距離にある。グラナダの中心はコロン公園(Parque Colón
)である。ニカラグアではどこの町に行っても街の中心には中央広場(plaza central)があって、その前には決まって教会と
市庁舎が陣取っている。コロン公園こそグラナダの中央広場そのものである。もちろんその傍には
グラナダの市庁舎があり、教会がそびえる。グラナダの教会は規模が大きく由緒あるもので、イグレシア(Iglesia; スペイン語
で「教会」)ではなく、カテドラル(catedral; 大聖堂)と称される。 [拡大画像(x21723.jpg)]
2. 同上 [拡大画像(x21724.jpg)]
3. 小楽団とヒガントーナ(gigantona; [祭りの行列の]大人形)。主にはテンポのはやい太鼓のビートにあわせて巨大な女人形
が通りを踊りながら練り歩く。「巨大な女・ヒガントーナ」と称される一種の伝統的大道芸人たちである。
コロン公園に面した「アルハンブラホテル(Hotel Alhambra)」の前で観光客らを楽しませる。小楽団のうちの
一番幼い少年が、野球帽を片手に取り巻きの観光客らへ手際よく見物料を集めに回って行く。
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4. 観光客目当ての二頭馬車でグラナダ市街を散歩するのも良し。雌馬であろうか、大きなリボンを飾ってもらって優雅さを
演出し、観光客に馬車乗りをいざなう。 [拡大画像(x21726.jpg)]
5. コロン広場ではたくさんの露天商が民芸品を広げ観光客を気長に待ち続けている。 [拡大画像(x21729.jpg)]
グラナダの鉄道駅舎と蒸気機関車
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1. グラナダ駅に保存・展示された蒸気機関車の実物。かつて首都マナグア-レオン-コリント港(マナグアから北西方向の
太平洋沿岸に立地) 、[拡大画像(x21735.jpg)] 、首都マナグア-マサヤ(Masaya)-グラナダ間に鉄道が敷かれ
旅客・貨物輸送がなされていた。
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2. 木製の客車 [拡大画像(x21736.jpg)]
3. 屋外デッキが施されている [拡大画像(x21740.jpg)]
4. グラナダ駅舎 [拡大画像(x21737.jpg)]
グラナダから首都マナグア、レオンを経て、太平洋岸のコリント港までの約180kmの距離においてかつては鉄道輸送がなされていた。
グラナダの駅舎が今でも残され蒸気機関車や客車が保存されている。
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グラナダでのスナップショット(2)
ニカラグアの全国拡大地図
グラナダは首都のマナグアから車で約1時間ほどの距離。ニカラグアで最も歴史的な街といえよう。
ニカラグア湖に面し、湖水交易・海運の中心地でもある。街には多くの由緒ある教会がたつ。
家々の側壁は色鮮やかに装飾されている。(2004年2月現在)
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グラナダの街の中心であるプラザPlazaで。馬車に揺られて歴史の街を散策するのもよし。
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いわばハンモックは民芸品店のシンボル。ついつい店を覗いてみたくなる。
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グラナダの大聖堂のシルエット [拡大画像(x21144.jpg)]