史跡案内板によれば、大船津地区にあるの「鹿島神宮西の一之鳥居」は、神宮に通じる東西南北の4か所に設けられた一之鳥居のうちの
一つであり、西のそれに当たる。鎌倉時代、鹿嶋の土地隆起により御手洗池近くまで入っていた船の往来ができなくなり、
船着き場となった大船津に、僧侶の忍性が鳥居を建てたのが最初とされている。
1618年に徳川二代将軍秀忠が社殿と合わせて奉納した鳥居は水中鳥居で、当時はまさに鹿嶋の表玄関であった。
2013年6月に再建された現在の鳥居は、水底からの高さが18.5メートルあり、水上の鳥居としては厳島神社の高さ16メートル
を超える国内最大級の大きさである。
画像1は大船津地区に建つ西の一之鳥居である。背後の水面は鰐川である。北方に向かっては北浦に通じ、南方へ向かっては
外浪逆浦を経て更に常陸利根川を下り本流・利根川へと合流し、銚子を経て太平洋に注ぎ出る。
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