画像は、長崎県対馬本島の北西部に在る「野生生物保護センター」から海岸線沿いに15分ほどドライブした所にある「井口浜海水浴場」での
海辺風景である。
対馬は黒潮の分流である対馬海流に洗われている。海流は温かい暖水系の海水と共にいろいろなものを運んでくる。大量のゴミもそのうちの
一つである。砂浜海岸に降り立ち暫し観察した。雑多な可燃性ゴミに混じって、プラステチック・ゴミの山を目にする。
ペットボトル、ボンデンのフロート(浮き)、ビニール袋やパイプの切れ端、発泡スチロールの欠片、
プラステチック製のバケツ、ポリタンク、飲料用カップ、各種容器などなどである。
自然に吹き寄せられたものなのか、それともボランティアが掻き集めたゴミの集積なのか判然としない。
同海水浴場からほんの少し先にある岩石海岸にはビニール袋やプラステチック系容器などが岩場に打ち上げられ散乱している。
ボランティアが最後に清掃活動した時期から何カ月を経た後の海岸風景なのか分からないが、「白砂青松」とはとてもいえない風景を目の当たりに
して暫し溜め息を漏らす他なかった。
プラステチックゴミは放置されると、太陽光線や波などによって砕けて5ミリ以下になったマイクロ・プラステチックが海洋生物の体内に
取り込まれ蓄積されて行く。それを人間が食し人体内にも蓄積されることにもつながる。
海がプラステチックで「スープ化」する事態を防止すべく、日本をはじめ世界諸国がゴミ対策に取り組んでいる。
2022年の国連環境総会での決議によって、法的拘束力のあるプラステチックゴミ汚染防止に関する国際条約を制定する方針が
決議された。2024年11~12月には、世界約170ヶ国が参加して、第5回政府間交渉会合が韓国釜山で開催された。
焦点はプラステチックの生産・流通制限であった。欧州連合・南米・アフリカ・島嶼諸国は各国一律でのプラステチックの生産・流通
の削減を求めている。他方、石油産出国の中東諸国や、最大の石油消費国である中国は、数値目標を伴う生産制限に反対し、両グループ
は鋭く対立している。また、汚染対策の経費負担、技術協力などを巡っても対立し、プラステチックゴミ汚染防止条約は今回も
まとまらなかった。 [To be continued and updated]
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井口浜海水浴場は画像の中央上端。「対馬野生生物保護センター」近傍にある「棹崎公園」入り口に設置された対馬市観光案内板より。
[撮影年月日:2024.02.09/場所: 長崎県・対馬北西部の井口浜海水浴場にて]