破壊された耐圧殻の表面には赤字で次のように記されている。
「しんかい6500」潜水調査船 耐圧殻模型の圧壊試験
・ 縮尺: 1/2.86
・ 材質: チタン合金
・ 圧壊試験: 深海 13,200 相当で破壊
さらに、パネル説明によれば、「耐圧殻」(チタン合金):
有人潜水調査船「しんかい6500」の耐圧殻の強度試験のためにつくられた内径70㎝ (実物は2m) のチタン合金製の
球。圧壊試験で、13200m相当の圧力をかけたときに壊れたもの」という。
「水圧は海水の重さ」と題する展示パネル (右画像) では、その耐圧殻に加えられる圧力について分かりやすく説明している。
海中に物体を沈めて行くと、海水の重さがかかってくるが、それが水圧である。海水には3%ほどの塩分などが含まれるため
1㎝3(=1㏄)当たりの重さは、1.03gである。「しんかい6500」の潜航水深が6,500mにいたるとすると、1㎝2
(親指の爪くらいの広さ) に670㎏ (軽自動車くらいの重量) の水圧がかかることになる。
* 水深6,500m×100㎝×1.03g=約670,000g=670㎏
手のひらくらいの面積では、16トン (大型バスくらいの重量) の水圧がかかる。
「しんかい6500」のパイロットや研究者が乗り込む内径2m、厚さ73.5mmのチタン製の球体 (耐圧殻) の表面全体には、
9万トン以上もの巨大な水圧がかかることになる。
なお、画像の球体底部には出入り口がある (耐圧殻のハッチや観測窓を想定しているのであろう)。
画像右にある黄色のラベルには「半球溶接部」と記されている。二つの半球体が溶接されて一つの球体に仕上げられている。
[2013.10.4 画像撮影: 国立科学博物館の特別展「深海」にて][拡大画像: x25543.jpg]
[拡大画像: x25545.jpg: 「水圧は海水の重さ」][拡大画像: x25544.jpg: 説明書き]
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