一枚の特選フォト「海 & 船」
人間魚雷「回天」 [靖国神社・遊就館]
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画像1&2は、靖国神社・遊就館 (しゅうゆうかん) の大展示室(一階)に展示される人間魚雷「回天」である。
乗員が操縦して敵艦めがけて体当たりをして、敵艦を致命的なほどに破壊し沈没させるための特別攻撃用兵器である。 「回天一型改一(かいてんいちがたかいいち)」と題する解説が添えられている。それによれば、回天の研究開発は、世界で初めて日本が開発に 成功した酸素魚雷(93式三型魚雷)を活用することから始められた。そして、一撃で巨艦をも轟沈する特攻兵器として開発された回天は、 大東亜戦争末期の昭和19年(1944年)8月に海軍によって制式兵器に採用された。「天を回(めぐ)らし戦局を逆転させる」という意で命名されたという。 自爆死は必定という当該兵器と共に100余名の青年が祖国を守らんと南方の海に散って行った。 同館が展示する回天は、終戦後ハワイの米国陸軍博物館(US Army Museum)で保管されていたが、昭和54年(1979年)10月靖国神社へ永久貸与 されたものである。
1.[拡大画像: x28476.jpg][拡大画像: x28477.jpg: 説明書き]
[撮影年月日:2019.1.18/靖国神社・遊就館 Yushukan Museum, Yasukuni Jinja (Shinto Shrine) にて] |
3 3. 「伊号(いごう)第36潜水艦("I-36" Submarine)」。昭和17年9月横須賀海軍工廠で竣工。艦橋前の大型格納筒を装備し、そこに小型水上 偵察機が収められていたのが特徴であった。大東亜戦争中期に、後甲板の備砲を撤去し人間魚雷「回天」4基を搭載した。また 後には、前甲板の航空施設を撤去し、「回天」2基を増備し、数多くの回天特攻作戦に従事した。 1.[拡大画像: x27657.jpg][拡大画像: x27659.jpg: 説明書き]
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