画像は、1894年(明治27年)の「下総国香取郡佐原町 醤油醸造業 諸房半兵衛(日本博覧図 千葉県之部初編)」
(佐原町は現在の香取市)のうちの一部分である(千葉県立博物館 蔵)。
キャプションによれば、店舗は小野川に向けて間口が設けられており、川が重要な輸送路であったことが見て取れる。荷の積み下ろし
のために石段が設けられているが、地元ではこれを「だし」と呼んだ。小野川は佐原(さわら)の集落内を流れ利根川に合流するが、
当時には高瀬船などの他に、外輪式蒸気船の通運丸などが盛んに往来していた。 [注]小野川は佐原の市中を流れる。下図参照。
佐原は、江戸時代には「北総の小江戸」と呼ばれた。利根川に流入する小野川(図絵の左下に見える)沿いに船着き場が設けられ、
物資の集散地として繁栄した。諸房家は幾つもの蔵をもち繁栄を誇っていたという。
[撮影日時:2019年7月24日/撮影場所:千葉県立博物館][拡大画像: x28656.jpg]