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1. 捕獲: 三面川で行われる漁としては、主にウライ漁(左画像1-1; 川幅一杯に簀止めする「ウライ」を設置し、
ここに「落とし柵」を設けて捕まえる漁法)である。その他、居繰網漁(いぐりあみりょう; 左画像1-2)、刺網漁、
テンカラ漁によって捕獲される。
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2. 蓄養(ちくよう): 捕獲された雌サケを成熟魚と未成熟魚に分け、後者については成熟
するまで数日間蓄養され、その後に採卵が行われる。
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3. 採卵・授精: 雌サケの腹を包丁で切り開き、卵を傷つけないよう慎重に取り出す。この採卵の仕方を
切開法という。取り出した卵に数匹分の精子をかけ、素早くまんべんなく掻き混ぜる。
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4. 洗浄: 精子とまぜ合わせた卵を水で綺麗に洗浄する。精子は接水直後に活発に動き出し、30秒ほどで活動を終える。その間に
授精が行われる。
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5. 検卵: 死卵には水カビが発生し、周りの卵に酸素を行き届かせなくなり死亡させる。
そのため、外部からの衝撃に強くなる発眼の後に、無精卵や死卵の除去を行なう。
無精卵とは授精できなかった卵のこと。死卵の場合は白く濁るが、無精卵は外部からの刺激が
ないと赤いままである。そのため、検卵時に分かりづらくさせるので、淘汰(掻き混ぜ)を行ない、
無精卵を白く濁らせてから検卵を行なう。
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6. 収容: 綺麗に洗浄した卵は吸水させてから、静かにふ化槽へ収容される。卵に直射日光や紫外線が当たらないよう、
室内を暗くして飼育する。
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7. 発眼: 眼の黒い部分の色素が卵膜を通してはっきり見える状態を発眼という。水温
8度で約30日、積算温度240度くらいで発眼状態となる。授精から発眼までの期間は、衝撃に
弱いので取扱いに注意を要する。
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8. ふ化: 受精後約2ヶ月でふ化が始まる。ふ化が近づくと卵は赤みを増し、時折卵の中の仔魚(しぎょ)
が元気に動く姿を確認できる。ふ化する時に、仔魚は頭部より酵素を出し、卵膜を溶かして
外に出てくる。このようになるまでの積算温度は480度ほどである。生まれたばかりの仔魚は弱く、直射日光に長時間当たると
死亡するので日覆いをする。
* 仔魚とは、さいのう(栄養袋)を吸収し終えるまでの赤ちゃんをいう。
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9. 浮上: 生まれた仔魚は約1ヶ月間、お腹のところに付いている「さいのう」
という赤い袋から栄養を取る。その後、餌を求めて泳ぎ出す。この状態を「浮上」という。
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10. 飼育: 浮上(さいのうが完全に吸収される)したら餌付けを始める。放流までの約2ヶ月間、餌付けをする。
餌付けが進むと水の汚れがひどくなってくるので、通水を良くして環境を綺麗に保ちながら、稚魚の育成に務める。
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