一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
⌈ニカラグア運河⌋想像画像 (2)/アパナス湖に見る
いつの日かニカラグア運河が建設されるとすれば、開削された水路としてどんな風景を見ることになるのであろうか?
ニカラグア北西地方のヒノテガ県の山中にある人工湖アパナス湖 (Lago de Apanas) を見ることで、そのイメージングに役立つと
の思いから現地を踏査した (2009年6月)。 幅員は狭いが大船が⌈ニカラグア運河⌋を通航するイメージを彷彿とさせてくれる。 建設のあかつきにはまさにこの画像のような水路風景を見ることになろう。 詳細はJOCV木島久恵さんによる⌈第4回 ニカラグア 運河の夢 視察の旅 旅の記録 ~ラス・カノアス ダム (Embalse Las Canoas) とアパナス湖 (Lago de Apanás) ~⌋をご覧いただきたい。 ダムに行くには首都マナグアからまずパンアメリカンハイウェイを北上して隣国ホンジュラス方面へ向かう。 セバコ(Sebaco)でそれて、地方幹線道をマタガルパ(Matagalpa)、さらにヒノテガ(Jinotega)へ。 ヒノテガ市街からさらに2、30分のドライブである。 湖の水位が低下していたので、開削された水路を見ることができた。湖中から水路を何キロメートルにわたり開削して湖岸にある 吐水口へと導いている。水はその吐水口から導水管を通って何百メートルもの落差がある谷底へと自然落下して行く。 その落水をもってタービンを回転させ発電する。その導水管は地中を何キロも貫通して発電所にいたる。
(注)この開削水路があるところは湖の上流域にあたる。この反対側(すなわち下流域)にはダムか堰があり、
テュマ川 (Río Tuma) の水を堰き止め、その結果この人工湖が出来上がっている。
踏査時においては湖の上流と下流の位置を見間違って逆さまに考えていた。このため水路周辺域には
ダム・堰らしきものもがほとんど見当たらないということで自然湖に違いないと錯覚した。 |