海洋総合辞典 Comprehensive Ocean Dictionary, 特選フォト・ギャラリーPhoto Gallery, 阿伏兎観音Abuto Kannon, 福山市Fukuyama

一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋


One Selected Photo "Oceans & Ships"

Back to: Top Page | 特選フォト⌈海&船⌋目次 (Ocean and Ship Photos) | ご覧のページ


阿伏兎観音(あぶと)(磐台寺 (ばんだいじ)観音堂)の建つ岬

阿伏兎(あぶと)岬にある磐台寺観音堂は「阿伏兎の観音」と呼ばれ、古くから航海安全の祈祷所、 また子授け・安産の守護として広く知られる。岬にそびえたつ観音堂の回廊から見渡す瀬戸内海の自然美、一見の価値があろう。

阿伏兎観音(磐台寺観音堂:国重要文化財)について、観音堂の名所案内板には次のように記されている。

阿伏兎(名勝 鞆公園内 大正14年10月8日指定)
けわしい海食崖が続く沼隈半島の南端、阿伏兎岬は奇勝として知られ、岬の突端の断崖に立つ 磐台寺観音堂は阿伏兎観音と呼ばれ、昔から海上交通の人びとの信仰を多く集めてきた。
観音堂は、寛和の頃(986)花山法皇が、このあたり一帯の海上を往来する船の航海安全を祈願して 岬の岩上に十一面観音石像を安置したのが開基と伝える。
後、毛利輝元が再興し、福山藩主の水野勝種によって、現在の磐台寺境内の形をほぼ整えた。
磐台寺観音堂と客殿は、室町時代の建築様式で知られている。
本尊の十一面観音は、子授け・安産・航海安全の祈祷所として広く信仰を集めてきた。
朱塗りの観音堂は、海からの遠望は絶品で、観音堂の眼下に広がる燧灘(ひうちなだ)の展望もすばらしい。
平成5年2月 沼隈町教育委員会」

観音堂の西側の眼下には狭い水道「阿伏兎ノ瀬戸」が細長く伸びる。画像に写る海がその瀬戸である(向こう側の島は田島。 左側には瀬戸内海・備後灘が広がり、右側は尾道方面へと通じている)。
[2010.09][拡大画像: x22876.jpg]

1 2
3 4 5
1. 名所案内板。 [拡大画像: x22993.jpg][拡大画像: x22995.jpg:説明書き]
2. 国重要文化財・阿伏兎観音の拝観券。 [拡大画像: x22994.jpg]
3. 奉納された木造貨物船(機帆船)の模型。作者は泊野信一氏、奉納は平成20年11月吉日。 [拡大画像: x22996.jpg]
4. 観音堂の回廊から瀬戸内海・燧灘(備後灘)を見下ろす。観音堂西側の狭い水道は「阿伏兎ノ瀬戸」と呼ばれ、尾道方面 へと通じる。 [拡大画像: x23020.jpg]
5. 観音堂手前の道端で見かけたフェリー運航案内看板に描かれた阿伏兎の観音絵。 [拡大画像: x23021.jpg]

辞典内関連サイト
・ 世界の海洋博物館
・ 日本の海洋博物館
・ 「いろは丸展示館」&「鞆の浦歴史民族資料館」


Back to: Top Page | 特選フォト⌈海&船⌋目次 (Ocean and Ship Photos) | ご覧のページ