美しい自然の造形美である。下の画像No.1について、館内説明パネルでは次のように記している。
「サメの卵」
「サメの生殖方法は種類によって異なりますが、その中でも卵生と呼ばれる生殖方法は、メスの子宮内で受精が行われた後、
メスが安全な場所に卵殻を産み付ける方法です。卵殻の大きさ、形はさまざまですが、ほとんどは円錐形か長方形で、
その4隅かららせん状のひもが出ており、このひもで流されないように藻や海底にしっかりと固定されます。子ザメは殻内
の栄養を食べ尽くした後、約10ヶ月でふ化すると、すでに親と同じように獲物を見つけ、獲る能力を備えています。」
ネコザメの繁殖方法はいわゆる「卵生」である。卵生とは卵を産むことで、そのまま海に産み落とす、
あるいは卵をいずれかに産みつける。ネコザメは一度に1-2個卵を産む。ネコザメの卵は、他の魚の卵のように球形という
わけではなく、画像のように螺旋(らせん)形をした殻に覆われている。この殻の小穴から酸素を取り込むことができる。
メスは卵が潮に流されないよう安全な岩の隙間に挟み込んで固定したりすることで卵の生残を図る。
[参考:生殖方法について](1)卵生:卵を産む。(2)卵胎生:卵を胎内で孵化(ふか)させてから子を産む。(3)胎生:母体から
胎児に栄養供給しつつ、ある程度まで育ててから産む。
[2010.09.気仙沼リアスシャークミュージアムにて][拡大画像: x22821.jpg]
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1. ネコザメ(左上)、ナヌカザメ(右上)、トラザメ(左下)の卵。 [拡大画像: x23028.jpg]
2. ネコザメ(学名 Heterodontus japonicus)[ネコザメ目ネコザメ科]。目や頭の形などの顔付きがネコに似ていることから
名付けられたもの。 [拡大画像: x23029.jpg][拡大画像: x23036.jpg:説明書き]
3. ネコザメの子鮫。 [拡大画像: x23056.jpg][拡大画像: x23057.jpg]
4. トラザメの卵。 [拡大画像: x23037.jpg]
辞典内関連サイト
・ 世界の海洋博物館
・ 日本の海洋博物館
・ 日本の海洋博物館-気仙沼リアスシャークミュージアム
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