「大砲」(cannons)の解説パネルには次のように記されている。
大航海に危険はつきものであった。自然の脅威だけでなく、いつ敵の軍艦や海賊に襲われるかもしれず、商船
といえども武装は必要不可欠だった。この復元船には主甲板の両舷に各8門、船尾に2門、上甲板に6門、合わせて
24門の大砲が装備されている。幸いサン・ファン・バウティスタの航路であった太平洋は敵に襲われる心配が少なく、
アカプルコ入港の際に礼砲を撃ったことが記録に残るのみである。
[2010.09.04.宮城県慶長使節船ミュージアにて][拡大画像: x23412.jpg][拡大画像: x23413.jpg]
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1. 「大砲発射もチームワークが肝心: 大砲は数人がかりで発射した。火薬を詰め、ねらいをつけ、大砲を発砲する砲手長をはじめ、
砲身を動かす者、弾をこめる者、火の粉を静める者、火薬を渡す者などで構成され、訓練されたチームで一発発射するのに2~5分かかった。」
[拡大画像: x23416.jpg]
2. 「大砲(4輪): 大砲は砲身の口径により分類され、一隻の船の中でも、何種類かの大砲が配置されました。架台も
2輪のものと4輪のものとがありました。また、航海中に大砲が船の揺れによって移動してしまうため、普段は頑丈に
縛りつけてありました。」
「大砲Cannon/Gun: これは、4輪型の大砲です。船の揺れによって大砲が動かないように、ロープでしっかりと固定して
います。船の重心を低くするために、上の階よりも大型の大砲をこの階(上甲板)に置いていました。」
[拡大画像: x23417.jpg][拡大画像: x23414.jpg: 「大砲(4輪)」]
[拡大画像: x23418.jpg:「大砲(2輪)」][拡大画像: x23415.jpg:説明書き「大砲の威力と砲弾の種類」]
辞典内関連サイト
・ 世界の海洋博物館
・ 日本の海洋博物館
・ 慶長遣欧使節船ミュージアム&復元船サン・ファン・バウティスタ
サンファンバウティスタ博物館の公式ホームページ
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