一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
英国人ブルネル設計の⌈グレート・ブリテン号⌋ (2)
/6枚角翼スクリュー・プロペラ
英国南西部ブリストル (Bristol) のグレート・ウェスタン・ドックヤード (Great Western Dockyard) に船舶博物館として泊渠する
⌈グレート・ブリテン号⌋(ss Great Britain)は、
英国人土木・船舶設計技師のアイザンバード・キングダム・ブルネル (I. K. Brunel) によって設計・建造
された、史上初の全鉄製で、かつスクリュー・プロペラを装備した、近代的にして最大規模の外洋航行船であった。
進水したのはまさに現在泊渠しているドックからで、1843年7月19日のことである。 ところで、1840年にプロペラで推進する実験船⌈アルキメデス号⌋がブリストルを訪問した。その時に感銘を受けた ブリテン号建造関係者は当初計画の外車 (または外輪・paddle wheels) を中止した。そして、何種類かのプロペラが設計されたが、 最終的に装備されたのは、画像に見る直径4.7mの6枚の角型翼 (羽根) のデザインをもつスクリュー・プロペラであった。 かくして、ブリテン号は、鉄製の船体にスクリュー・プロペラが取り付けられた史上初の外洋航行船となった。 また、当時としては最大の大きさをもつ船であった。 I. K. ブルネルと⌈グレート・ブリテン号⌋にまつわる略史。
[2013.05.31 英国ブリストルのGreat Western Dockyardに泊渠するグレート・ブリテン号にて][拡大画像: x25238.jpg]
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